本作の原作であるニール・ゲイマンの小説の映画化を、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督に薦めたのは、彼の製作パートナーであるハワード・ガートラーだった。ミッチェルは、「カルチャーとサブカルチャーが混在しているところに惹かれた。それに今こそパンクの精神が必要な時代だと感じた」と語る。
ゲイマンは小説が生まれた経緯を、「アイデアが浮かび、庭の端っこまで歩き、12時間後には書き上げた。さらに12時間、推敲して完成させた。まるで神様からの魔法の贈り物のようだった」と振り返る。実はこの作品はゲイマンの自伝的小説なのだが、舞台となった1977年にはパンクバンドと契約寸前までいったという。ミッチェルは、「だからある意味、これは私とニールが掴めなかったスターの座を取り戻すための映画なんだ!」と語っている。