製作陣にとって、ザン役の最初で唯一の候補は、エル・ファニングだった。ファニングは、「ジョンが想像するザンの姿を描いたルックブックを見て、『絶対にこの映画に参加したい!』と思ったわ」と振り返る。
彼女は役作りについてこう語る。「ザンを今までにない個性的で特別な存在にしたいと思ったの。遠い惑星に住む女の子の動き方についても、アクションの指導をたくさん受けたわ。もう一つ大切だったのは、彼女が初めて見る地球 の物に対するリアクションを綿密に想像すること。脚本がとても面白く、同時にシリアスで奥深いので、どうバランス取るかについてジョンと話し合ったわ」。
パンクについて何も知らなかったファニングは、「『ヴィヴィアン・ウエストウッドみたいな網タイツをはいているのがパンクでしょ?』なんて思っていた」と笑う。「ジョンのパンクの知識には圧倒されたわ。でも、ザンはパンクを全く知らないのだから、私も何も知らないのはむしろよいことだと気付いたの。」