映画『箱の中の羊』公式サイト
是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』綾瀬はるか 大悟(千鳥)2026年 全国ロードショー
©2026「箱の中の羊」製作委員会
少し先の未来、ある家族の物語。
妻:建築士、夫:工務店社長
夫婦が息子(7歳)として迎えたのは、ヒューマノイド。

建築士・甲本音々 役
綾瀬はるか
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『海街diary』以来久しぶりの是枝監督作品ですが、変わらずとても和やかな空気が漂う現場でした。
初日は1カット1カット丁寧に撮影していき、その中で、音々の気持ちにイメージが膨らみました。
今回一番楽しみにしているのは、大悟さんと夫婦役ができることです。
始めはわだかまりがある二人が、ヒューマノイドの子供を迎え、様々なことが起き、また心が通い合っていくというお芝居を大悟さんとしていく中で、音々自身がどう成長していくのかとてもワクワクしています。
大悟さんはテレビの中と印象そのままで、お会いした際「ごめんな、俺が夫で」と言われ、「えーそんな!」って。
とてもシャイな感じがしましたし、とても素敵な方だと思いました。
「少し先の未来」の物語ですが、夫婦の形や子供のこと、人と人の愛というのはずっと変わらない大事な部分だと感じながら演じています。きっと見終わった後に心が温かくなる作品になると思いますので、是非、楽しみにしていてください。
- PROFILE
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1985年、広島県出身。2001年デビュー。映画デビューは『Jam Films』(02)、初主演は『僕の彼女はサイボーグ』(08)。2000年代には『おっぱいバレー』(09)などで主演を務め存在感を確立。是枝裕和監督『海街diary』(15)では、第28回日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞、第70回毎日映画コンクール 女優主演賞、第37回ヨコハマ映画祭 主演女優賞、第39回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞など数多くの映画賞を受賞。近年は『今夜、ロマンス劇場で』(18)、『はい、泳げません』(22)、『リボルバー・リリー』(23)、『ルート29』(24)など多くの作品に主演。『リボルバー・リリー』では第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。テレビドラマでは「世界の中心で、愛をさけぶ」(04/TBS)で一躍人気に。その後も「ホタルノヒカリ」(07、10/NTV)シリーズ、「JIN-仁-」(09/TBS)、「義母と娘のブルース」(18/TBS)など話題作の多くに主演。またNHK大河ドラマ「八重の桜」(13)や、放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」(16~18)で主演を務め国民的女優として地位を確立した。2025年にはNHK土曜ドラマ「ひとりでしにたい」(25)の主演が話題となった。
工務店の二代目社長・甲本健介 役
大悟(千鳥)
- COMMENT
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クランクインです。ビビってます。
これだけの人と時間をかけて、今からすごいことが始まるんだなと楽しみは楽しみですが、大丈夫なんかな“ワシ”ってほうが大きいです。
奥さん役の綾瀬さんは本当にあのままというか、非常に明るい楽しい人でとても良かったと思っています。
一番最初にお会いしたときに「ごめんね、ワシがダンナ役で」と言ったら優しい顔で笑ってくださいました。
今日はまだ2人の芝居シーンをしていないので、今のところはただただかわいく、ただただ遠くから見ています。
是枝監督からは、あまり皆さんにしてるかはわかりませんが、「大悟さん、そんなにきっちりセリフ覚えなくても、僕が現場で耳打ちする感じでそれをそのまま自分なりにやっちゃってください」と言って頂きました。それは監督がこれまで子役に使ってた手法らしくて…。
そう仰っていただいて自由にやっていいんだなって、非常に気持ちが楽になりました、今のところは。
日頃は笑ってもらうお仕事をしていますが、大悟が出た、大悟がしゃべった、大悟が現れたで笑われないように頑張りたいです。あとは、監督にお任せします。どういうのが出るかなって、自分でも楽しみです。
- PROFILE
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1980年、岡山県出身。2000年に高校の同級生であるノブとコンビ「千鳥」を結成し、ボケを担当。岡山弁を交えた独特の言い回しや豪快なキャラクターで人気を博し、03年にはM-1グランプリ決勝進出、以降もTHE MANZAIなど数々の賞レースで存在感を示した。現在は漫才師としてのみならず、バラエティ番組やCMで引っ張りだこのタレントとして広く知られる。
俳優としても積極的に活動しており、映画『漫才ギャング』(11)、『莫逆家族-バクギャクファミーリア-』(12)でスクリーンデビュー。その後も『ガチバン NEW GENERATION』(15)、『Zアイランド』(15)、『任侠野郎』(16)、『桃とキジ』(17)などに出演し、個性的かつ存在感ある演技で評価を重ねた。『ひとよ』(19)ではシリアスな人間ドラマにも挑戦。さらに『OUT』(23)では演技力の幅を広げた。

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
- COMMENT
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今回の企画の出発点は、最新のテクノロジーで<死者を蘇らせる>という発想からでした。
数年前から日本のテレビ番組でもそういった企画があり注目を集めていましたし、テクノロジーの進化と人間の内面的なものが衝突することに対する賛否についても題材として興味を持ちました。去年の春には中国で<死者の蘇り>のビジネスが人気だという記事を読み、秋にそのビジネスをしている方にお会いし、これは今後日本でも起きる可能性があり、想像以上のスピードでテクノロジーが進化しているので、思ったよりも早くそういう事態が到来するなと感じました。
クランクインして3週間近く経ちますが、ヒューマノイド役の少年が人懐っこくて、朝来ると大悟さんの坊主頭をなでなでしているほど懐いていて、彼の存在が大きく和やかな現場です。
久しぶりの綾瀬さんは、相変わらずチャーミングでとても素敵です。今回は感情の変化が難しい役なので、現場でも言葉の一つ一つをどのように届けていくか、人物像含めて一緒に話し合ってやっていこうと思っています。
大悟さんは、存在感があり、歩き方が独特で、人間味があってすごくいい顔をされています。70年代の日本映画界にいた俳優さんのような顔だなと。芸人さんやミュージシャンには勘が良く、間合いの取り方がうまく、掛け合いのお芝居が上手な方が時々いらっしゃいますが、大悟さんはまさにそうでした。勘が当たりました。
子供ともそうですし、撮影現場の中で自分なりの表現を見つけてらっしゃるから、とてもすごいと思います。
綾瀬さんと大悟さん演じる夫婦には期待しかないです!この夫婦と人間ではないヒューマノイドの子供が一緒になった時に、あまり見たことない家族劇になるのではないかと思います。
- PROFILE
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1962年、東京都出身。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。2014年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。1995年に『幻の光』で監督デビューし、その後も『誰も知らない』(04)、『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)等、数々の作品を世に送り出す。2018年の『万引き家族』は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、第91回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネート、そのほか多くの映画賞を受賞した。2019年の『真実』は国際共同製作作品として海外の映画人とのセッションを本格化させ、2022年には初の韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』で、第75回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞、さらには主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞した。2023年には、自身初となるNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」が世界配信、さらに『怪物』が第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞(坂元裕二)とクイア・パルム賞をW受賞し大きな話題を呼んだ。その後も2025年1月に向田邦子の傑作ホームドラマをリメイクしたNetflixシリーズ 『阿修羅のごとく』が世界配信された。