機密作戦を初めて明かしたノンフィクション小説を映画化

2001年9月11日の直後、アフガニスタンでの危険な秘密任務へと向かった12人の勇敢な米陸軍特殊部隊の隊員(グリーンベレー)の驚くべき実話は、作家ダグ・スタントンが2009年に出版したベストセラー「ホース・ソルジャー」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)によって初めて世に知られた。出版前に読んで既に映画化を決めていたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、「陸軍特殊部隊の任務は機密で、功績を公表することもまれなので、貴重な映画になると思った」と振り返る。
脚本はテッド・タリーとピーター・クレイグに依頼された。タリーは、「アメリカ人兵士とアフガニスタンの協力者たちの勇気と工夫に驚かされた。さらに興味をそそるのは、アメリカで最新の訓練を受けた兵士が、前時代の騎馬兵になることだった」と語る。
ブラッカイマーは、長編映画の経験のないニコライ・フルシーを監督に起用した理由を説明する。「ニコライはとても視覚的なアーティストで、CMの仕事で何度も賞を獲得している。それにドキュメンタリー作家としてのキャリアも持ち、コソボ紛争を取材した報道写真家でもあるんだ。」フルシーは自身のキャリアを活かし、この作戦に関する政府のレポートまで入手した。