過酷な自然のニューメキシコ州でのロケ撮影

 撮影はすべて、アフガニスタンと非常によく似た自然環境を持つニューメキシコ州で行われた。撮影監督のラスムス・ヴィデベックトは、臨場感を出すために手持ちカメラを使い、一方でもっと壮大な動きを捉えるためにドローンや空中カメラ、クレーンを使った。また、背景をグリーンスクリーンに頼らないために、出来る限り現地の自然を撮影した。
アルバカーキ北部の撮影では、プロダクション・デザイナーのクリストファー・グラスが、K2と呼ばれるカルシ・ハナバード空軍基地を再現した。ヘリコプターとパイロットは、第160特殊作戦航空連隊(SOAR)、通称ナイトストーカーズから供給された。『ブラックホーク・ダウン』にも登場した、軍隊の中で最高のヘリコプター・パイロット、まさに選び抜かれた精鋭たちだ。MH–47チヌークを操縦した本物のナイトストーカーズ、ジェフ・グラデンは、「ミッションにチームを運ぶシーンは、あの日と同じ種類の航空機で同じ飛行だ」と証言する。また、グリーンベレーの戦闘服は、衣装デザインのチームの一人が元特殊部隊だったために、独自のルートから得た正確な情報に従って作られた。
その後、一同はアルバカーキ北部の砂丘、ロスト・ホライゾン・ドライブに移動し、最初にドスタム将軍と会うシーンを撮影した。さらに、アルバカーキの南200マイル以上先、砂漠の上5800フィートに位置するアイアンデュークマインが、コバキ洞窟にあるドスタム将軍の司令基地として撮影された。
クライマックスの熾烈な戦闘シーンの撮影は、サッカー競技場の6倍の大きさのサーグッド・キャニオンという峡谷で行われた。そこから50マイル離れたところに、ホワイト・サンズ・ミサイル発射場(WSMR)があり、この発射場がアフガニスタンのターンギー峠に見立てられた。実際のターンギー峠は急峻な山間にあり、重要拠点のマザーリシャリーフに続く唯一の道だったので、タリバンが要塞として使っていた。外敵が侵入できないように厳重な防備で固められていて、誰も通り抜けることができないと言われていた峠だ。そこを12人が突破したのだ。
このシーンのために、巨大な大砲を備えたロシア製の戦車8台、「テクニカル」と呼ばれるマシンガンを装備した急造のピックアップトラック、ミサイル40本を一斉発射できるBM-21〝グラッド〟ロケット発射装置が作られ、軍で爆撃航程の標的として使われていたサロゲートと呼ばれる模造戦車13台が用意された。
リサーチの結果、アフガニスタンの戦士には、ロシア製のAK-47s、手動式遊底を備えたイギリス製のエンフィールド、特殊部隊には、M4ライフル、携行式対戦車手榴弾、拳銃、レーザー照準装置、迫撃砲、50口径のマシンガンのレプリカが用意された。
馬が峡谷を疾走するシーンは、映像がブレないように、超高速で峡谷を走る車にクレーンアームを載せて、そこから撮影された。また、カメラを載せたドローンを飛ばし、上空や車では撮れないところからも撮影している。
アルバカーキ市郊外のロスルナスにある6000フィートの丘の中腹で、ベスチャムというアフガニスタンの村やその周辺で起きた戦闘シーンが撮影された。歴史地区ラグーナ・プエブロは、アフガニスタンのデヒーという村に作り変えられ、マザーリシャリーフに通じる道としても使用された。