監督ニコライ・フルシー

1972年、デンマーク・ヘルシンゲル出身。映画監督、フォトジャーナリストとして数々の受賞歴を持つ。本作で長編映画監督デビューを果たす。デンマーク・スクール・オブ・ジャーナリズムを卒業後、コペンハーゲンの全国紙、ポリティカンにカメラマンとして勤務。その後、ロシアのムスルモヴォという村で起きた語られざる核災害の報道プロジェクトにカメラマンとして参加。驚愕の写真を一冊の本にまとめ、99年にニューヨークのICPインフィニティ賞、ワールド・プレス・フォト賞グランプリ、Kodakの30歳以下ベストフォトグラファー賞を受賞する。フォトジャーナリストとしてコソボ戦争を取材し、これが映画監督への第一歩となる。空港で購入したビデオカメラでコソボ戦争を映像に収め、『Return of the Exiled(亡命者の帰還)』という15分のドキュメンタリーにまとめる。このドキュメンタリーはデンマーク国営放送で放送され、映画館でも上演される。このあとLevi’sから短編映画の製作を懇願され、ハイチに飛んでヴードゥーの伝統的な慣習をベースにした『Possessed Jeans』というバイラル動画を製作。
CM製作ではこれまで170もの賞を受賞。エミー賞に4度ノミネートされ、2013年にCanonのCMでついに受賞。クリオ賞も数回受賞している。全米監督協会からCM監督としての業績を称えられ、2007年にJC Penny、Guinness、MotorolaなどのCMでDGA賞を受賞し、2014年にもFEMAとGuinnessの広告で同賞を受賞。Nike、Mercedes、Sony、Coca-Cola、Lexus、Barclaysなどの有名企業のCMでも、多数の賞を受賞している。