1818年1月1日にメアリー・シェリーが匿名で出版したゴシック小説。原題は「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」。科学技術を背景とする着想から、SF小説の元祖とする評価も。出版から200年経ってなお(2018年現在)、映画・演劇・小説等で、本書を原案とする創作が続けられている。

天才科学者フランケンシュタインは研究の末、死体の材料を繋ぎ合わせて人造人間を生み出すことに成功する。しかし創り上げられたその“怪物”はあまりの醜悪さから、フランケンシュタインに見捨てられてしまう。怪物は人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外され、やがて恐ろしい復讐へ――。孤独な怪物の愛と哀しみを描いた、不朽の名作。