溺れるナイフ

そのころ 私はまだ15歳で 全てを知ることができる 全てを手に入れることができる 全てを彼に差し出し 共に笑い飛ばす権利が 自分にのみあるのだと思い込んでいた 私が欲しているのは、体を貫くようなまばゆい閃光だけなのだ 目が回るほど、息が止まるほど、震えるほど―

溺れるナイフ

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