2015.11.13 POSTED

『シーズンズ 2万年の地球旅行』アフレコイベントのご報告 鶴瓶、クマ・イヌ・イノシシに悩まされる?!木村文乃のアフレコに大絶賛!

■日程:11月12日(木)
■場所:アバコクリエイティブスタジオ
■登壇者:笑福亭鶴瓶、木村文乃 *敬称略

笑福亭鶴瓶と木村文乃が日本語ナレーションを務めるネイチャー・ドキュメンタリー映画、『シーズンズ 2万年の地球旅行』のアフレコイベントが都内スタジオにて行われ、会場には多くのマスコミが駆け付けた。

鶴瓶は集まった記者たちに「たくさんお集まりいただきありがとうございます。本当に苦労しましたね。これからアフレコすることにちょっと…ドキドキしている。こんなことないです。台本いつも真っ白やのに、ぐちゃぐちゃですもん。」と関西弁で冗談交じりに挨拶。木村も「この仕事をやると決めてから、(ナレーションは)憧れていた仕事ではあったんですけど、すてきで大きいチャンスをいただいて、自分なりにいっぱい準備をしてきたんですけど、まさかの標準語圏で育ったのにイントネーションに苦労するという。」と意外にもイントネーションに悩まされたことを明かし、「ホンマに!?一緒や!」と鶴瓶と意気投合した。

本作の監修をした新宅(しんたく)先生に動物のイントネーションをしつこく注意されたことを根に持っていたのか「あの新宅いう監修の人が、大阪弁でもええと言ったにもかかわらず、動物はダメと言われた。(笑)」と明かし、会場を沸せた。

緊張感走る中、まずは木村からアフレコに挑戦。映画冒頭、氷河期の終わりを迎えるシーンに臨んだ。木村の低く落ち着いた声のナレーションには記者たちが思わず映画の世界観に引き込まれるほど。不安だと語っていたイントネーションも演出監督から「完璧!」と絶賛の声が!続いて鶴瓶によるオオカミがイノシシを追うシーンと子グマたちがじゃれ合うシーンのアフレコへ。狩りのシーンのため、緊迫した感じでとオーダーされた鶴瓶は一言一言を丁寧に読み上げた。

するとここで、読み上げのタイミングを知らせるキューランプが点灯しないトラブルが発生。これには鶴瓶も「ページめくった時にキューが出たんかと思った。ちょっと新宅、お前やろ!」とオオカミさながらに噛みつき、マスコミたちの笑いを誘った。気を取り直して臨んだ演出監督からOKが出ると、新宅先生より「今までで一番良かったです!」と賞賛の言葉が出るも、「やかましいわ!」と子グマたちにも負けないじゃれ合いを見せ、爆笑をさらった。最後に木村による秋の訪れのシーンのアフレコも初ナレーションとは思えないほどの見事なナレーションをみせ、無事にアフレコ収録は終了した。

日本語版ナレーションのオファーが来た時鶴瓶は、「大阪弁でいいの?ならやろうかなと。でも(収録時には)6時間くらい演出監督とケンカしてましたからね。(笑)途中からイヌ、イノシシ…イントネーションがどっちかわからんくなる。向こうは仕事だから言っているけど、いじめられているみたいで。」と動物のイントネーションに苦戦したことを赤裸々に語った。
以前からドキュメンタリー作品のナレーションを熱望していた木村は、意外にも本作のナレーションのオファーを聞いた時は「あら、本当ですか?」とぽかんとしたそう。しかし、映像を見て、「こりゃただ事じゃないなと、たくさん準備しました。」とコメントした。

鶴瓶が苦戦したイントネーションについても「標準語は逆に意識したことなくって。」と苦労した事を明かした。本作の見所を聞かれ鶴瓶は2頭の馬が威嚇し合うポスターを指さし、「こんなとこ、見れます!?動物も卵から育てるから人間の言うこと聞くねん。刷り込みというんですか?すごいですよね~!」と感心した。木村は「ちょこちょこ虫が出てくるんですけど、すごく好きなシーンがあって。麦の穂に虫がプーンと飛んできて、はじかれてしまうんですね。あまり好きではない虫でもかわいいと思えてしまう。そうゆうシーンを撮る、監督がすごく愛に溢れているなと。」と頬を緩ませた。最後に鶴瓶は自身のナレーションが入った本作を「2歳くらいの子どもも観れる。大人も60超えても楽しめる。通訳なんか関係ないからね、動物ですからね。年齢関係なく観てもらいたいなと思います。」とアピールした。

木村も「動物に対して固定概念がない、若い方に観ていただきたい。動物が“可愛がって”としている姿だけでなく、自然の姿が愛おしいんだなと。狩りをするシーンもそこだけ切り取ってしまえば、目をそむけてしまう方もいるかもしれないけど、その後にある親子の絆や、狩りがどう必要かを鶴瓶師匠の優しいナレーションがあったり、最後に希望があるお話なので、すごく前向きに受け入れられるあったかい作品。」と熱いメッセージを送り、無事にイベントは終了した。