2018.05.23 POSTED

ステイシー・マーティン来日記者会見を実施しました!

『グッバイ・ゴダール!』の主演女優ステイシー・マーティンが来日し、記者会見を実施しました!
新時代のゴダール・ミューズと名高い彼女が本作に出演するきっかけや撮影について熱く語ってくれた会見の様子をお届けします。

集まったマスコミの皆さんから盛大な拍手で迎えられ登壇すると、7歳から13歳まで日本に住んでいた経験を持つステイシーは「東京にまた来ることができて嬉しいです。日本は私の一部でもあるので、この作品を皆さんに観て貰えることを嬉しく思っています。」と笑顔でご挨拶。

ステイシー・マーティン来日記者会見を実施しました!

続いて、この作品のオファーを受けた時の気持ちを問われると、「フランスでは誰もが知っているゴダールを扱った映画というだけでなく、アザナヴィシウス監督が彼の得意とするコメディに再び立ち戻る作品でとてもワクワクしたのを覚えています。今回演じたアンヌ・ヴィアゼムスキーの作家としての側面は知らなかったのですが、そういった部分も含めて、役者・作家としての彼女を知ることができ、そこで感じた事を物語を通して伝えるということが重要だなと感じました。」とオファー時の率直な気持ちを語ってくれました。

また、今回演じた実在の人物アンヌ・ヴィアゼムスキーを演じるにあたって準備したことや心掛けたことはありますか?と質問が及ぶと、「実在の人物を描いた作品であり、脚本もアンヌ・ヴィアゼムスキーが書いた原作が元になっているので、その部分も大切にしながらアプローチしていきました。アンヌ自身も快くサポートしてくれましたし、彼女の記憶を映画にしているので彼女の持つエッセンスや感受性を大切に保たなければと思う一方、監督は当初から伝記物にはしないと言っていたので、色んな要素を咀嚼して再解釈する“ポップ・コラージュ”をこの作品で取り入れています。もっと抽象的なあの時代のアイコンと呼ばれていた女性たち全てを包括している、例えばジェーン・バーキンやゴダール作品で有名なシャンタル・ゴヤのようなキャラクターにしようと決めました。」とフレンチカルチャー全盛の1960年代の女性像を研究してアンヌ役に挑んだエピソードを披露。

最後に、ゴダール監督に馴染みのない人向けにこの映画の普遍的な魅力を問われると、「ゴダールの事は忘れてみましょう!邦題は『グッバイ・ゴダール!』です(笑)この作品はラブストーリーでありコメディでもあるので、ゴダールの事を全く知らなくても楽しめる映画だと思います。映画やゴダールに関する知識をプレッシャーに感じずに、観てもらえばと思います。もちろん観た後に、ゴダール作品やアンヌの出演した作品・小説、アザナヴィシウス監督の過去作にも興味を持ってもらえたら嬉しいですね。」とユーモア溢れる回答で会場から笑いを誘っていました。

ステイシー・マーティン来日記者会見を実施しました!

『グッバイ・ゴダール!』は7月13日(金)より全国順次公開です!