イントロセット

『フェイス/オフ』から20年ージョン・トラボルタ、本格アクション完全回帰。

ブライアン・ミルズ(『96時間』),
ジャック・リーチャー(『アウトロー』),
ジョン・ウィック(『ジョン・ウィック』)

ーアクション映画史に名を刻む,“絶対に怒らせてはいけない男”たち。そのリストに新たに加えられるのが,本作の主人公,スタンリー・ヒル。血塗られた過去を捨て,家族のために生きることを決意するが,理不尽な暴力と腐敗した権力に直面し,怒りを爆発させ,圧倒的な戦闘力で悪党を駆逐していく。

演じるのは,名優ジョン・トラボルタ。『フェイス/オフ』で見せた往年の肉体派アクションへの回帰を図り,最強の中年男を熱演している。スタンリーの老獪な相棒,デニスを演じるのは人気ドラマ

「LAW&ORDER:性犯罪 特捜班」で主人公を演じたクリストファー・メローニ。その他,『卒業白書』でトム・クルーズの相手役を務めたレベッカ・デモーネイ,テレビドラマ「12モンキーズ」でヒロインを演じるアマンダ・シュルら,新旧実力派が脇を固める。
監督は,全世界で大ヒットを記録した『イレイザー』『スコーピオン・キング』のチャック・ラッセル。アメリカ社会に巣食う闇を描きながら,作品を壮絶なアクションエンタテインメントに昇華させている。

映画史上、
最も激しい“怒り”に突き動かされた復讐劇が今、
幕を開ける。

悪党よ、お前の罪は、
お前の死でしか償えない。

目の前で強盗に妻を殺害された失業中の中年男。容疑者は捕まるが,
裏社会と繋がっている悪徳警官によって釈放され,事件は闇に葬られる。
理不尽な社会と,妻を守れなかった己の無力さへの怒りが, 捨てたはずの過去を呼び覚ます。善良な市民として暮らす男は,かつて,数々の殺しを請け負ってきた特殊部隊の元工作員。封印していた殺人術を総動員し,復讐に手を染めていく。
やがて、妻の死に隠された巨大な陰謀を知ったとき,
男の怒りは臨界点を突破する―。

復讐リスト

本作は,フランスの映画監督イヴァン・ゴーチエの原案を,本作にレミ・K役で出演もしているポール・スローンが脚本化し,プロデューサーが企画をパトリオット・ピクチャーズのCEOマイケル・メンデルソーンに提出して製作が決定した。

製作陣は,ダークな世界観を持つこの物語を,アクションをふんだんに盛り込んだエンタテインメント作品に仕上げることができる人物に監督してもらうことを希望し,『マスク』(94)『スコーピオン・キング』(02)を成功に導いたチャック・ラッセルが監督に選ばれた。

ラッセルは本作の魅力を「これは,どこにでもいる普通の男の物語なんだ。普通の男が正義を勝ち取るために自分の暗い過去と対峙し,社会悪に立ち向かうというところにひかれたんだ」と語る。

撮影監督には,タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)『パルプ・フィクション』(94)を担当したアンジェイ・セクラが選ばれた。セクラの起用は,ラッセルと,『パルプ・フィクション』でセクラと仕事をした経験を持つ主演のジョン・トラボルタの二人の強い要望によるものだった。
「アンジェイの作り出す生々しい映像がこの作品にはとても合っている。俳優たちからの信頼もとても厚いし,ジョンと凄く仲が良いんだ。撮影が深夜に及ぶと,ジョンが彼のためにカプチーノを作ってあげるんだ(笑)」とラッセルは語る。

プロダクションイメージ画像1

プロダクションイメージ画像2

主人公スタンリー・ヒル役にはジョン・トラボルタが決定した。トラボルタのキャスティングに関して,ラッセル監督は「ジョンは映画界のアイコン的存在の俳優なので,ずっと仕事をしたいと思っていた。それに、今回の役はジョンが過去に演じたことがない普通の中年男という役どころなので,彼の俳優としてのグラウンドも広げられると思い,わくわくした」と語る。

スタンリーの相棒デニス役には,映画,テレビドラマで長いキャリアを持つベテランのクリストファー・メローニが選ばれた。「本作はダークなノワールだけど,バディムービーの側面もある。ジョンの相棒役としてクリスは適任だった。ふたりはもともと仲が良くて,息がぴったりなんだ。ベテランだが,どこか危なっかしさを感じさせるコンビをうまく演じてくれた」とラッセル監督は語る。

スタンリーの妻、ビビアンにはベテラン女優のレベッカ・デモーネイ,娘のアビーには若手女優のアマンダ・シュルがそれぞれ起用された。

「レベッカとジョンは初共演だが,ふたりのシーンは凄くチャーミングで,とても良いケミストリーが生まれたよ。アマンダはカリスマ性と知性に溢れる女性で,彼女のような若い才能を発掘できるのがキャスティングの醍醐味でもあるんだ」とラッセルは語る。

本作のアクションシーンは,『ミュータント・タートルズ』(14)や『ジョン・ウィック』(15)などを手がけたスタントチーム「87イレブン・デザイン」が担当した。彼らは敵役の俳優としても撮影に参加し,緻密な殺陣シーンをデザインしていった。劇中で激しいアクションを披露したトラボルタとメローニのふたりは,撮影が始まる数週間前から現場に入り,毎日ジムでトレーニングを行った。

撮影現場には吹き替え用に複数のスタントマンが参加していたが,トラボルタとメローニは,スタントマンを使わず,ほぼ全てのアクションシーンを自分たちで演じたという。

本作のアクションについて,ラッセル監督はこう語る。
「僕の過去の作品と比較すると,『イレイザー』はガン・アクション,『スコーピオン・キング』はファンタジー・アクションだったけど,本作は格闘を前面に押し出したコンバット・アクションだった。今までで一番危険で,緻密な殺陣が必要だった。僕はアクションの要は芝居と殺陣で,そのどちらが欠けてもいけないと思っている。その点で今回の俳優陣とアクションチームは最高のパフォーマンスを見せてくれたよ」。

プロダクションイメージ画像3

プロダクションイメージ画像4

撮影は,オハイオ州のコロンバスで2015年の3月から25日間行われた。この地を舞台にしたことには理由があった。作品全編を通して漂う危うさを表現するのに,この土地がぴったりだったからだという。ラッセル監督はこう語る。
「本作の登場人物のように鬱屈したものを抱え,あえいでいる人たちが多く住んでいるのがオハイオのような中西部なんだ。僕も中西部のシカゴ出身だから,その感じがよくわかるんだ。ハリウッドのようなキラキラした華やかな土地ではダメだったんだ」。

また,本作の撮影はゲリラ的な「ラン・アンド・ガン」スタイルで行われた。
「今まではスタジオの中で撮影することが多かったが,この作品は大掛かりなセットを使わず,実際の街の中で撮影した。おかげで,映像に臨場感とリアリティをもたせることができたと思う。こういう撮影方式はキャリアが始まったころにもやっていたこともあり,ルーツに戻ったような感覚があった。俳優たちも楽しんでいたよ」とラッセル監督は語る。

プロダクションノート最後の画像セット
キャストロゴ

16歳の頃よりニューヨークのオフブロードウェイの舞台や
テレビなどに出演,75年に『魔鬼雨』でスクリーン・デビュー。

『キャリー』(76)に出演後,23歳の若さで『サタデー・ナイト・フィーバー』(77)の主役に抜擢され,一躍,人気スターのトップに躍り出る。『グリース』(78),『アーバン・カウボーイ』(80),『ミッドナイトクロス』などに出演するも,人気が下降線を辿る。89年の『ベイビー・トーク』で再注目され,クエンティーン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(94)で完全復活。以降,『ゲット・ショーティ』(95),『団塊ボーイズ』(07)のようなコミカルな作品から,『ヘアスプレー』(07)などのミュージカル,『フェイス/オフ』(97)や『ソードフィッシュ』(01),『サブウェイ123 激突』(09¥)といったアクションまで,個性的な演技と味のある風貌で多彩な作品歴を誇る。
『サタデー・ナイト・フィーバー』と『パルプ・フィクション』でアカデミー賞主演男優賞に2度ノミネートされている。

ロメーニ

大学卒業後,ニューヨークの俳優養成学校で学ぶ。TVドラマ「1st&Ten」(89-90)でデビュー。「OZ/オズ」(98-03)でバイセクシャルのシリアルキラーを演じ,その演技力の高さが注目される。犯罪シリーズ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」(99-11)のエリオット役で脚光を浴び,第58回プライムタイム・エミー賞の主演男優賞 (ドラマ部門)にノミネートされるなどの活躍をみせた。近年の主な出演作に「トゥルーブラッド」(12),『42 〜世界を変えた男』(13),『マン・オブ・スティール』(13),『シン・シティ 復讐の女神』(13)など。

『センターステージ』(00)で映画デビューし,撮影後はバレリーナとしてサンフランシスコ・バレエ団で活動した。その後女優に復帰し,TVドラマでは「One Three Hill」(09-),「プリティ・リトル・ライアーズ」(10-),「SUITS/スーツ」(12-)などに出演。
近年は「12モンキーズ」(15)のメインキャストとして活躍している。
映画では『小さな村の小さなダンサー』(09),『J・エドガー』(11)に出演。

アマンダ
サム

ニューヨークで舞台俳優としてキャリアをスタートし,数々の賞に輝く。
その後,映画に移行し,『オータム・イン・ニューヨーク』(00),『バロウズの妻』(00),『AVP2 エイリアンVS.プレデター』(07),『ガンズ・アンド・ギャンブラー』(11),『きっと、星のせいじゃない』(14)などに出演。「Dr.HOUSE-ドクター・ハウス-」(04),「BONES」(05),「CSI:ニューヨーク2」(06),「コールドケース4」(07),「LAW & ORDER:犯罪心理捜査班」(09)など,TVシリーズにも数多く出演している。

州知事

ニューヨークの演劇学校を卒業後,LAに移住。以来数々のTVシリーズにゲスト出演,「サンズ・オブ・アナーキー」(08-14),J・J・エイブラムス製作総指揮の「レボリューション」(12-13),「スキャンダル3 託された秘密」(13-14),「HOMELAND(シーズン4)」(14)などで知られる。またNetflixの人気ドラマ「ナルコス」にも出演。映画では『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(06),『SUPER 8/スーパーエイト』(11),『ハンガーゲーム2』(13),『ドラフト・デイ』(14),『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16)等出演。

レベッカ

ロサンゼルスのリー・ストラスバーグ・インスティテュートで演技を学ぶ。
フランシス・フォード・コッポラ監督のゾエトロープ・スタジオの研究生となり,『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)で映画デビューした後,大ヒットした『卒業白書』(83)で注目される。
当り役となったのは『ゆりかごを揺らす手』(91)の悪女役で,復讐の為に幸せな家族を崩壊させる女を見事に演じ,評価を高めた。貞淑な妻から悪女まで幅広い役柄をこなす演技派である。

スタッフロゴ
監督

チャック・ラッセル(監督)

イリノイ大学在学中にシカゴの演劇界に魅せられ,脚本・演出・監督としての活動を始める。ロジャー・コーマンの傘下でアシスタント・プロデューサーや助監督を経験し,脚本を担当した『ドリームスケープ』(85)のヒットで注目され,『エルム街の悪夢3/惨劇の館』(87)で監督デビュー。この作品の大ヒットで『マックイーンの絶対の危機』をリメイクした『ブロブ/宇宙からの不明物体』(88)でも監督に抜擢される。その後,『マスク』(94)が3億5000万ドルの世界的大ヒットとなり、一流監督の仲間入りを果たした。その他の監督作にアクション超大作アーノルド・シュワルツェネッガー主演『イレイザー』(96),『ブレス・ザ・チャイルド』(00)、ドウェイン・ジョンソン主演『スコーピオン・キング』(02)などがある。

マイケル・メンデルソーン(製作)

パトリオット・ピクチャーズおよびユニオン・パトリオット・キャピタル・マネジメントの社長兼CEO。金融業界で活躍した経歴をもち,映画業界では19億ドル以上の製作資金調達と54億ドルの興行収入を生みだしてきた。これまで手がけた作品に,『エアフォース・ワン』(97),『マトリックス』(99),『ハート・オブ・ウーマン』(00),『プロフェシー』(02),『レザボア・ドッグス』(91)など。

ロバート・カーライナー(製作)

アカデミー賞を受賞俳優のロバート・デュヴァル設立の製作会社ブッチャーズ・ラン・フィルムズ社でキャリアをスタートさせる。これまで製作を手がけた作品に,『スコットランド・カップの奇跡』(00),『愛と暗殺のタンゴ』(02),『ブロークン・トレイル 遥かなる旅路』(06),『クレイジー・ハート』(09)など。

リシャール・リオンダ・デル・カストロ
(製作総指揮)

ハンニバル・ピクチャーズおよびハンニバル・クラッシックスCEO。これまで製作を手がけた作品に『陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル』 (10),『ロビイストの陰謀』(10)『トカレフ』(14),『パシフィック・ウォー』(16)など。

パトリシア・エバリー(製作総指揮)

ハンニバル・ピクチャーズおよびハンニバル・クラッシックスにて映画製作,国際的配給,共同融資,世界的な販売を担当。これまで製作を手がけた作品に『トカレフ』(14),『パシフィック・ウォー』(16)など。

リチャード・サルヴァトーレ(製作総指揮)

アメリカ北西部トップの製作会社ノース・バイ・ノースウエスト・プロダクションズのオーナー。これまで製作を手がけた作品に『あいつはママのボーイフレンド』(08),『ザ・ヒット・リスト』(11),『グリフィン家のウエディングノート』(13)など。

ニック・ヴァレロンガ(製作総指揮)

『プロフェッショナル』(93)でクリストファー・コッポラ監督と共同執筆で脚本を手がける。その他携わった作品に『オール・イン/エースの法則』(07),『新・王子と少年』(07)など。

イヴァン・ゴーチエ(製作総指揮)

フランスの映画業界で数々のミュージックビデオや短編作品を手がけ,脚本家や監督としてのキャリアを積む。『チョコレート・シティ』(15),スティーヴン・セガール主演『沈黙の帝王』(16),ドルフ・ラングレン出演の『ファイトクラブ・レディズ』(16)などのアクション作品を多数手掛けている。

アンジェイ・セクラ(撮影監督)

タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)で長編映画撮影監督としてデビューし,国内外で注目される。撮影監督を手がけた作品に『スリー・オブ・ハーツ』(93),『パルプ・フィクション』(94),『フォー・ルームス』(95)の第4話,『アメリカン・サイコ』(00)などがある。『CUBE2』(02)で監督・撮影を務めた。

イントロセット
イントロロゴ

『フェイス/オフ』から20年ー
ジョン・トラボルタ、
本格アクション完全回帰。

ブライアン・ミルズ(『96時間』),ジャック・リーチャー(『アウトロー』),ジョン・ウィック(『ジョン・ウィック』)―アクション映画史に名を刻む、“絶対に怒らせてはいけない男”たち。そのリストに新たに加えられるのが,本作の主人公,スタンリー・ヒル。血塗られた過去を捨て,家族のために生きることを決意するが,理不尽な暴力と腐敗した権力に直面し,怒りを爆発させ,圧倒的な戦闘力で悪党を駆逐していく。

イントロ最後画像

演じるのは,名優ジョン・トラボルタ。『フェイス/オフ』で見せた往年の肉体派アクションへの回帰を図り,最強の中年男を熱演している。スタンリーの老獪な相棒,デニスを演じるのは人気ドラマ「LAW&ORDER:性犯罪特捜班」で主人公を演じたクリストファー・メローニ。その他,『卒業白書』でトム・クルーズの相手役を務めたレベッカ・デモーネイ,テレビドラマ「12モンキーズ」でヒロインを演じるアマンダ・シュルら,新旧実力派が脇を固める。

監督は,全世界で大ヒットを記録した『イレイザー』『スコーピオン・キング』のチャック・ラッセル。アメリカ社会に巣食う闇を描きながら,作品を壮絶なアクションエンタテインメントに昇華させている。

映画史上,最も激しい“怒り”に突き動かされた復讐劇が今,幕を開ける。

キャストラスト画像1

悪党よ、お前の罪は、
お前の死でしか償えない。

目の前で強盗に妻を殺害された失業中の中年男。容疑者は捕まるが,裏社会と繋がっている悪徳警官によって釈放され, 事件は闇に葬られる。

理不尽な社会と,妻を守れなかった己の無力さへの怒りが, 捨てたはずの過去を呼び覚ます。善良な市民として暮らす男は,かつて,数々の殺しを請け負ってきた特殊部隊の元工作員。 封印していた殺人術を総動員し,復讐に手を染めていく。やがて,妻の死に隠された巨大な陰謀を知ったとき,男の怒りは臨界点を突破する―。

sp復讐リスト
プロダクションイメージ画像1

本作は,フランスの映画監督イヴァン・ゴーチエの原案を,本作にレミ・K役で出演もしているポール・スローンが脚本化し,プロデューサーが企画をパトリオット・ピクチャーズのCEOマイケル・メンデルソーンに提出して製作が決定した。

製作陣は,ダークな世界観を持つこの物語を,アクションをふんだんに盛り込んだエンタテインメント作品に仕上げることができる人物に監督してもらうことを希望し,『マスク』(94)『スコーピオン・キング』(02)を成功に導いたチャック・ラッセルが監督に選ばれた。

ラッセルは本作の魅力を「これは、どこにでもいる普通の男の物語なんだ。普通の男が正義を勝ち取るために自分の暗い過去と対峙し,社会悪に立ち向かうというところにひかれたんだ」と語る。

撮影監督には,タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)『パルプ・フィクション』(94)を担当したアンジェイ・セクラが選ばれた。セクラの起用は,ラッセルと,『パルプ・フィクション』でセクラと仕事をした経験を持つ主演のジョン・トラボルタの二人の強い要望によるものだった。
「アンジェイの作り出す生々しい映像がこの作品にはとても合っている。俳優たちからの信頼もとても厚いし,ジョンと凄く仲が良いんだ。撮影が深夜に及ぶと,ジョンが彼のためにカプチーノを作ってあげるんだ(笑)」とラッセルは語る。

プロダクションイメージ画像2

主人公スタンリー・ヒル役にはジョン・トラボルタが決定した。トラボルタのキャスティングに関して,ラッセル監督は「ジョンは映画界のアイコン的存在の俳優なので,ずっと仕事をしたいと思っていた。それに,今回の役はジョンが過去に演じたことがない普通の中年男という役どころなので,彼の俳優としてのグラウンドも広げられると思い,わくわくした」と語る。

スタンリーの相棒デニス役には,映画,テレビドラマで長いキャリアを持つベテランのクリストファー・メローニが選ばれた。「本作はダークなノワールだけど,バディムービーの側面もある。ジョンの相棒役としてクリスは適任だった。ふたりはもともと仲が良くて、息がぴったりなんだ。ベテランだが,どこか危なっかしさを感じさせるコンビをうまく演じてくれた」とラッセル監督は語る。

スタンリーの妻,ビビアンにはベテラン女優のレベッカ・デモーネイ,娘のアビーには若手女優のアマンダ・シュルがそれぞれ起用された。

「レベッカとジョンは初共演だが,ふたりのシーンは凄くチャーミングで,とても良いケミストリーが生まれたよ。アマンダはカリスマ性と知性に溢れる女性で,彼女のような若い才能を発掘できるのがキャスティングの醍醐味でもあるんだ」とラッセルは語る。

プロダクションイメージ画像3

本作のアクションシーンは,『ミュータント・タートルズ』(14)や『ジョン・ウィック』(15)などを手がけたスタントチーム「87イレブン・デザイン」が担当した。彼らは敵役の俳優としても撮影に参加し,緻密な殺陣シーンをデザインしていった。劇中で激しいアクションを披露したトラボルタとメローニのふたりは,撮影が始まる数週間前から現場に入り,毎日ジムでトレーニングを行った。

撮影現場には吹き替え用に複数のスタントマンが参加していたが,トラボルタとメローニは,スタントマンを使わず,ほぼ全てのアクションシーンを自分たちで演じたという。

本作のアクションについて,ラッセル監督はこう語る。
「僕の過去の作品と比較すると、『イレイザー』はガン・アクション,『スコーピオン・キング』はファンタジー・アクションだったけど,本作は格闘を前面に押し出したコンバット・アクションだった。今までで一番危険で,緻密な殺陣が必要だった。僕はアクションの要は芝居と殺陣で,そのどちらが欠けてもいけないと思っている。その点で今回の俳優陣とアクションチームは最高のパフォーマンスを見せてくれたよ」。

プロダクションイメージ画像4

撮影は,オハイオ州のコロンバスで2015年の3月から25日間行われた。この地を舞台にしたことには理由があった。作品全編を通して漂う危うさを表現するのに,この土地がぴったりだったからだという。ラッセル監督はこう語る。

「本作の登場人物のように鬱屈したものを抱え,あえいでいる人たちが多く住んでいるのがオハイオのような中西部なんだ。僕も中西部のシカゴ出身だから,その感じがよくわかるんだ。ハリウッドのようなキラキラした華やかな土地ではダメだったんだ」。

また,本作の撮影はゲリラ的な「ラン・アンド・ガン」スタイルで行われた。
「今まではスタジオの中で撮影することが多かったが,この作品は大掛かりなセットを使わず,実際の街の中で撮影した。おかげで,映像に臨場感とリアリティをもたせることができたと思う。こういう撮影方式はキャリアが始まったころにもやっていたこともあり,ルーツに戻ったような感覚があった。俳優たちも楽しんでいたよ」とラッセル監督は語る。

キャストロゴ
トラボルタ

16歳の頃よりニューヨークのオフブロードウェイの舞台やテレビなどに出演,75年に『魔鬼雨』でスクリーン・デビュー。『キャリー』(76)に出演後,23歳の若さで『サタデー・ナイト・フィーバー』(77)の主役に抜擢され,一躍,人気スターのトップに躍り出る。

『グリース』(78),『アーバン・カウボーイ』(80),『ミッドナイトクロス』(81)などに出演するも,人気が下降線を辿る。89年の『ベイビー・トーク』で再注目され、クエンティーン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(94)で完全復活。以降,『ゲット・ショーティ』(95),『団塊ボーイズ』(07)のようなコミカルな作品から,『ヘアスプレー』(07)などのミュージカル、『フェイス/オフ』(97)や『ソードフィッシュ』(01),『サブウェイ123 激突』(09)といったアクションまで,個性的な演技と味のある風貌で多彩な作品歴を誇る。

『サタデー・ナイト・フィーバー』と『パルプ・フィクション』でアカデミー賞主演男優賞に2度ノミネートされている。

ロメーニ

大学卒業後,ニューヨークの俳優養成学校で学ぶ。TVドラマ「1st&Ten」(89-90)でデビュー。「OZ/オズ」(98-03)でバイセクシャルのシリアルキラーを演じ,その演技力の高さが注目される。犯罪シリーズ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」(99-11)のエリオット役で脚光を浴び,第58回プライムタイム・エミー賞の主演男優賞 (ドラマ部門)にノミネートされるなどの活躍をみせた。近年の主な出演作に「トゥルーブラッド」(12),『42 〜世界を変えた男』(13),『マン・オブ・スティール』(13),『シン・シティ 復讐の女神』(13)など。

アマンダ

『センターステージ』(00)で映画デビューし,撮影後はバレリーナとしてサンフランシスコ・バレエ団で活動した。その後女優に復帰し,TVドラマでは「One Three Hill」(09-),「プリティ・リトル・ライアーズ」(10-),「SUITS/スーツ」(12-)などに出演。近年は「12モンキーズ」(15)のメインキャストとして活躍している。映画では『小さな村の小さなダンサー』(09),『J・エドガー』(11)に出演。

サム

ニューヨークで舞台俳優としてキャリアをスタートし,数々の賞に輝く。その後,映画に移行し,『オータム・イン・ニューヨーク』(00)、『バロウズの妻』(00),『AVP2 エイリアンVS.プレデター』(07),『ガンズ・アンド・ギャンブラー』(11),『きっと、星のせいじゃない』(14)などに出演。「Dr.HOUSE-ドクター・ハウス-」(04),「BONES」(05),「CSI:ニューヨーク2」(06),「コールドケース4」(07),「LAW & ORDER:犯罪心理捜査班」(09)など,TVシリーズにも数多く出演している。

州知事

ニューヨークの演劇学校を卒業後,ロサンゼルスに移住。以来数々のTVシリーズにゲスト出演しており,「サンズ・オブ・アナーキー」(08-14),J・J・エイブラムス製作総指揮の「レボリューション」(12-13),「スキャンダル3 託された秘密」(13-14),「HOMELAND(シーズン4)」(14)などで知られる。またNetflixの人気ドラマ「ナルコス」にも出演している。映画では『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(06),『SUPER 8/スーパーエイト』(11),『ハンガーゲーム2』(13),『ドラフト・デイ』(14),『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16)などに出演。

レベッカ
スタッフロゴ
監督

チャック・ラッセル(監督)

イリノイ大学在学中にシカゴの演劇界に魅せられ,脚本・演出・監督としての活動を始める。ロジャー・コーマンの傘下でアシスタント・プロデューサーや助監督を経験し,脚本を担当した『ドリームスケープ』(85)のヒットで注目され,『エルム街の悪夢3/惨劇の館』(87)で監督デビュー。この作品の大ヒットで『マックイーンの絶対の危機』をリメイクした『ブロブ/宇宙からの不明物体』(88)でも監督に抜擢される。その後,『マスク』(94)が3億5000万ドルの世界的大ヒットとなり,一流監督の仲間入りを果たした。その他の監督作にアクション超大作アーノルド・シュワルツェネッガー主演『イレイザー』(96),『ブレス・ザ・チャイルド』(00),ドウェイン・ジョンソン主演『スコーピオン・キング』(02)などがある。

マイケル・メンデルソーン(製作)

パトリオット・ピクチャーズおよびユニオン・パトリオット・キャピタル・マネジメントの社長兼CEO。金融業界で活躍した経歴をもち,映画業界では19億ドル以上の製作資金調達と54億ドルの興行収入を生みだしてきた。これまで手がけた作品に,『エアフォース・ワン』(97),『マトリックス』(99),『ハート・オブ・ウーマン』(00),『プロフェシー』(02),『レザボア・ドッグス』(91)など。

ロバート・カーライナー(製作)

アカデミー賞を受賞俳優のロバート・デュヴァル設立の製作会社ブッチャーズ・ラン・フィルムズ社でキャリアをスタートさせる。これまで製作を手がけた作品に,『スコットランド・カップの奇跡』(00),『愛と暗殺のタンゴ』(02),『ブロークン・トレイル 遥かなる旅路』(06),『クレイジー・ハート』(09)など。

リシャール・リオンダ・デル・カストロ
(製作総指揮)

ハンニバル・ピクチャーズおよびハンニバル・クラッシックスCEO。これまで製作を手がけた作品に『陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル』 (10),『ロビイストの陰謀』(10)『トカレフ』(14),『パシフィック・ウォー』(16)など。

パトリシア・エバリー(製作総指揮)

ハンニバル・ピクチャーズおよびハンニバル・クラッシックスにて映画製作,国際的配給,共同融資,世界的な販売を担当。これまで製作を手がけた作品に『トカレフ』(14),『パシフィック・ウォー』(16)など。

リチャード・サルヴァトーレ
(製作総指揮)

アメリカ北西部トップの製作会社ノース・バイ・ノースウエスト・プロダクションズのオーナー。これまで製作,を手がけた作品に『あいつはママのボーイフレンド』(08)『ザ・ヒット・リスト』(11),『グリフィン家のウエディングノート』(13)など。

ニック・ヴァレロンガ(製作総指揮)

『プロフェッショナル』(93)でクリストファー・コッポラ監督と共同執筆で脚本を手がける。その他携わった作品に『オール・イン/エースの法則』(07),『新・王子と少年』(07)など。

イヴァン・ゴーチエ(製作総指揮)

フランスの映画業界で数々のミュージックビデオや短編作品を手がけ,脚本家や監督としてのキャリアを積む。『チョコレート・シティ』(15)、スティーヴン・セガール主演『沈黙の帝王』(16),ドルフ・ラングレン出演の『ファイトクラブ・レディズ』(16)などのアクション作品を多数手掛けている。

アンジェイ・セクラ(撮影監督)

タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)で長編映画撮影監督としてデビューし,国内外で注目される。撮影監督を手がけた作品に『スリー・オブ・ハーツ』(93),『パルプ・フィクション』(94),『フォー・ルームス』(95)の第4話,『アメリカン・サイコ』(00)などがある。『CUBE2』(02)で監督・撮影を務めた。

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