映画『ロイヤル・ナイト』映画『ロイヤル・ナイト』

INTRODUCTION

『ローマの休日』の8年前、
史実に基づく一夜―。

『英国王のスピーチ』で描かれた王室の6年後、
19歳の英国王女エリザベスが宮殿を抜け出した!

  • 今年生誕90周年を迎え、イギリス史上最高齢・最長在位の君主であるエリザベス女王は、王女時代ロンドンの街中でお忍びの一夜を過ごした。時は1945年5月8日、ヨーロッパ戦勝記念日を祝うために、当時19歳のエリザベスは、父である国王ジョージ6世の許しを得て外出し、王宮の外で王の演説に耳を傾け、リッツ・ホテルでワルツを踊ったという。妹の恋多きマーガレット王女も同行していたことから、『ローマの休日』はここから生まれたのではないかとの声もあった実話を基に、プリンセスが初めて自由を謳歌した、ときめきと感動の一夜が映画化された。

  • エリザベス王女には、「世界で最も美しい顔ベスト100」に4年連続でランクインしたサラ・ガドン。国王に英国美青年ブームの先駆けとなったルパート・エヴェレット、王妃にアカデミー賞2度ノミネートを誇るエミリー・ワトソン。監督は『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロルド。
     その夜、エリザベスが経験した、数々の思いがけない出会いを「イン・ザ・ムード」「タキシード・ジャンクション」など往年の名曲に乗せて描く─可憐なプリンセスに芽生える次期女王としての自覚と覚悟が、全ての女性を元気づけるハッピーな人間讃歌が完成した。

STORY

6年間続いた戦争が正式に終わる国を挙げてのお祝いの夜。
エリザベス王女と妹のマーガレットは生まれて初めてお忍びでバッキンガム宮殿をあとにする。
付き添いが目を離した隙に、シャンパンに勢いづいてバスに飛びのったマーガレットを追いかけて街にでたエリザベス。
そして人生を変える一夜が幕を開ける─

Screenshot01

VICTORY IN EUROPE DAY

ヨーロッパ戦勝記念日

1945年5月8日。第二次世界大戦で連合国軍がドイツに降伏文書調印をさせた日を指している。英国のバッキンガム宮殿で行われた勝利宣言は、非常に盛大でバルコニーには時の首相チャーチル、ジョージ6世とエリザベス王妃、軍服を着たエリザベス王女とマーガレット王女が登場。この日の夜ふたりの王女は非公式の外出をジョージ6世に許された。

LONDON MAP

~王女たちが冒険したロンドン名所〜

◆ ホテル・リッツ

◆ トラファルガー広場

◆ バッキンガム宮殿

◆ カーゾン・クラブ

◆ ソーホー

◆ テムズ川・・・

PRODUCTION
NOTES

1.

実話から着想を得た、逆さまのおとぎ話

「二人の王女がお忍びで街に出るという設定が、とてもエキサイティングだった」とジュリアン・ジャロルド監督は、企画を立ち上げた時を振り返る。「誰もが興味を抱く実話だ。でも僕たちは正確に何があったのかは知らない。だからこれは、実話に着想を得た、ちょっとしたファンタジーなんだ。」
新人のトレヴァー・デ・シルヴァが書いた脚本を、『ジェイン・オースティン秘められた恋』でもジャロルド監督と組んだケヴィン・フッドが完成させた。プロデューサーのロバート・バーンスタインは、「エリザベス女王が驚くほど民衆の支持を得ているのは、人々ときわめて強く結びついているからだ。僕たちは、『それは、この象徴的な夜の経験を通して築かれた』というアイデアを膨らませた」と説明する。
ジャロルド監督は、女王の少女時代に関して広範なリサーチを行い、多くの伝記に徹底的に目を通した結果、戦勝記念日の祝祭で目にしたものや感じたことの余韻が、若きエリザベスに大きな影響を与えたことに気付いたと語る。「大戦中は、王宮を含めてイギリス中が厳戒態勢だった。食料は不足していて、王女たちはほとんど外の世界へ出たことがなかった。そこへ軍隊が帰還し始め、周囲に突然、色と光が流れ込んできた。だから本作は、逆さまのおとぎ話なんだ。王女が宮殿を抜け出て、民衆たちの魔法の世界へと入っていく。

2.

完璧に再現された1945年のロンドンと戦勝記念の夜

  • 全編ロケ撮影が決定し、スタッフはイングランド北部の街ハルに、1940年代のロンドンを再現した。ピカデリーのような壮麗な街並みと、ソーホーのような中世的な設計の入り組んだ路地の両方が歩いて行ける距離にあったからだ。地元当局は映画撮影を刺激的なイベントとして捉え温かく歓迎した。議会は道路の封鎖に協力し、地元の人々は戦勝記念日を祝う300人を超えるエキストラとして出演した。ジャロルド監督は「彼らが映画に生命を吹き込んでくれた」と感謝する。

  • ハルのロケを終えた後、バッキンガム宮殿のシーンを撮影するために、一同はダービーシャーのチャッツワース・ハウスとレスターシャーのビーヴァー城へ移動した。それぞれデヴォンシャー公爵夫妻、ラトランド公爵夫妻の所有する建物だ。「信じられないような場所よ」とパウリーは熱く語る。「そこに立ち、壮麗な芸術作品に囲まれるだけで、気持ちが変わったわ。誰かが1台のピアノを指して、『王女マーガレットは、あのピアノを弾いていた』と言ったのよ!」ルパート・エヴェレットですら影響を受けたと言う。「本物の部屋はいつだってセットより優れている。固有のヴァイブレーションを持っていて、レンズを通して映画に浸透するんだ。」

  • リッツ・ホテルとして、ブリュッセルの中心にあるメトロポールという、非常に美しく古い高級ホテルが使用された。「ストーリーの中でも、より史実に忠実なシーンの一つだ。その夜にホテルにいた、二人の目撃者の回想を取り入れたからね」とジャロルド監督が説明する。

  • 最後はロンドンに移って、バッキンガム宮殿とトラファルガー広場のシーンを、二つを結ぶ通りのザ・マルから撮影した。ザ・マルの撮影許可を申請すると、ロイヤル・パークス当局は脚本の確認を求めた。「王室はとても寛大に許可してくれた。これは僕たちにとって重要なことだった」とジャロルド監督は振り返る。「特殊効果で、ザ・マル周辺の門とロイヤル・パークを組み合わせて、バッキンガム宮殿の門を再現することができた。」

  • トラファルガー広場のシーンは、実際に広場で撮影された。戦勝記念の夜、祖父母がトラファルガー広場にいたというガドンは、「私にとって、個人的にも役としても、本当にパワフルでスペシャルな瞬間だった」と目を潤ませる。しかも驚くべきことに、この撮影は戦勝記念日当日に行われた。「それは、この夜にちょっとしたスリルを加えたね」とジャロルド監督は笑う。「僕たちは宮殿を見ながら、そこから女王が僕たちを見下ろしているかもしれないと思った。もちろん本当のところは決して分からないけれどね。」

初めてのお忍び、初めてのジルバ、初めての出逢い―

ティアラを置いた、世界が輝いた。

VILLING