難解なセリフを話しながらキメる激しい東洋アクション

 スティアーズ監督は『七人の侍』にならって、それぞれのキャラクターに根差した戦い方を考案した。原作に従って、ビングリー家やダーシーのような富裕層は日本流、中流階級のベネット姉妹は中国流と分け、オースティンのテーマの一つである身分の違いを浮き彫りにした。
 ボクシング、キックボクシング、カンフーの達人である武闘家のモーリス・リーが、スタントコーディネーターを務めた。ライリーはサムライの刀を巧みに使うための特訓を受けた。「1カ月でサムライにはなれない」とライリーは笑う。「自宅での練習では親指を刺してばかりいたけれど、刀を回転させたり、見ないで鞘に収めたり、いくつかのことを修得したよ」
 特に難しいのは、エリザベスとダーシーのスパーリングシーンだった。戦いながら、会話を続けなければならない。「俳優にとって、時代物のセリフは特に難しい」とライリーが説明する。「彼女が右フックを出して膝を突く間にセリフを言うなんてクレイジーだったけれど、おかげで考える間もなくセリフを言えるようになった」