「1日5回だけ祈りを捧げる。そして親が見つけた相手と見合い結婚を──」今日もシカゴのコメディクラブで、生まれ故郷のパキスタンネタで、笑いを取る駆け出しのコメディアンのクメイル(クメイル・ナンジアニ)。両親からは弁護士になれと迫られているが、ウーバーの運転手もしながら何とか暮らしている。ある夜、舞台に向けて歓声を上げた若い女性に、声をかけるクメイル。彼女の名はエミリー(ゾーイ・カザン)、セラピストを目指して心理学を学んでいる大学院生だ。ジョークの波長が合った二人はすぐに意気投合し、エミリーはクメイルのアパートを訪れる。二人は会うたびに惹かれ合っていくが、クメイルにはエミリーには言えない“家族のオキテ”があった。厳格なイスラム教徒の両親は、パキスタン人との見合い結婚しか認めない。クメイルが実家に帰ると、母がミエミエの偶然を装って、同郷の女性たちを招くのだ。アメリカで育ったクメイルは、親が決める結婚に疑問を抱いていたが、白人と結婚して親戚中から縁を切られたいとこのようにはなりたくなかった。ある日、エミリーから真剣な想いを告白されるクメイル。さらに、彼女の両親とのランチに誘われたクメイルは、とっさにジョークのはずの「連続2日以上女性と会ってはいけない」という“2日ルール”を持ち出して断ってしまう。そんな中、別れは突然にやって来た。エミリーがクメイルの部屋にある大量の“お見合い写真”を見てしまったのだ。5カ月間も騙されていたと激怒するエミリーに、「私と一緒の未来を想像できる?」と聞かれたクメイルは、「分からない」と正直に答えてしまう。
数日後、エミリーの同級生から電話がかかって来る。重病で入院したエミリーに、付き添ってくれと言うのだ。家族の代わりにクメイルがサインをすると、エミリーは治療のための処置として昏睡状態にされる。翌朝、エミリーの父親テリー(レイ・ロマノ)と母親のベス(ホリー・ハンター)が駆けつけるが、別れるまでの経緯をすべて娘から聞いていた両親は、クメイルに冷たく当たる。そんな彼らをエミリーの部屋まで送り届けたクメイルは、気まずい空気に耐えかねて、「コメディ・フェスのオーディションがある」と嘘をついて帰ろうとするが、テリーから気分転換に観に行きたいと頼まれる。仕方なくクメイルは、本当は飛び入りの出演を果たすが、観客から「ISISへ帰れ!」と野次られる。するとベスが立ち上がり、猛然と抗議するのだった。ベスの勇敢な行動をきっかけに、心を開き始める3人。やがて同じ人の無事を願う3人に、温かな絆が生まれていく。だが、エミリーの病状は日に日に悪化し、遂には命に危険が及ぶ。未だ売れるチャンスは掴めないが、笑うことが大好きで、コメディアンとして成功する夢を応援してくれたエミリーのためにも、ステージに立ち続けるクメイル。果たしてエミリーは目覚めることが出来るのか? もし、二人の関係が元に戻れたとしても、クメイルの両親を説得できるのか? トラブルの山はまだまだ続く──。
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「1日5回だけ祈りを捧げる。そして親が見つけた相手と見合い結婚を──」今日もシカゴのコメディクラブで、生まれ故郷のパキスタンネタで、笑いを取る駆け出しのコメディアンのクメイル(クメイル・ナンジアニ)。両親からは弁護士になれと迫られているが、ウーバーの運転手もしながら何とか暮らしている。ある夜、舞台に向けて歓声を上げた若い女性に、声をかけるクメイル。彼女の名はエミリー(ゾーイ・カザン)、セラピストを目指して心理学を学んでいる大学院生だ。ジョークの波長が合った二人はすぐに意気投合し、エミリーはクメイルのアパートを訪れる。二人は会うたびに惹かれ合っていくが、クメイルにはエミリーには言えない“家族のオキテ”があった。厳格なイスラム教徒の両親は、パキスタン人との見合い結婚しか認めない。クメイルが実家に帰ると、母がミエミエの偶然を装って、同郷の女性たちを招くのだ。アメリカで育ったクメイルは、親が決める結婚に疑問を抱いていたが、白人と結婚して親戚中から縁を切られたいとこのようにはなりたくなかった。
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ある日、エミリーから真剣な想いを告白されるクメイル。さらに、彼女の両親とのランチに誘われたクメイルは、とっさにジョークのはずの「連続2日以上女性と会ってはいけない」という“2日ルール”を持ち出して断ってしまう。そんな中、別れは突然にやって来た。エミリーがクメイルの部屋にある大量の“お見合い写真”を見てしまったのだ。5カ月間も騙されていたと激怒するエミリーに、「私と一緒の未来を想像できる?」と聞かれたクメイルは、「分からない」と正直に答えてしまう。
数日後、エミリーの同級生から電話がかかって来る。重病で入院したエミリーに、付き添ってくれと言うのだ。家族の代わりにクメイルがサインをすると、エミリーは治療のための処置として昏睡状態にされる。翌朝、エミリーの父親テリー(レイ・ロマノ)と母親のベス(ホリー・ハンター)が駆けつけるが、別れるまでの経緯をすべて娘から聞いていた両親は、クメイルに冷たく当たる。そんな彼らをエミリーの部屋まで送り届けたクメイルは、気まずい空気に耐えかねて、「コメディ・フェスのオーディションがある」と嘘をついて帰ろうとするが、テリーから気分転換に観に -
行きたいと頼まれる。仕方なくクメイルは、本当は飛び入りの出演を果たすが、観客から「ISISへ帰れ!」と野次られる。するとベスが立ち上がり、猛然と抗議するのだった。ベスの勇敢な行動をきっかけに、心を開き始める3人。やがて同じ人の無事を願う3人に、温かな絆が生まれていく。だが、エミリーの病状は日に日に悪化し、遂には命に危険が及ぶ。未だ売れるチャンスは掴めないが、笑うことが大好きで、コメディアンとして成功する夢を応援してくれたエミリーのためにも、ステージに立ち続けるクメイル。果たしてエミリーは目覚めることが出来るのか? もし、二人の関係が元に戻れたとしても、クメイルの両親を説得できるのか? トラブルの山はまだまだ続く──。