最初はボルグを演じる自信が無かった スベリル・グドナソン
ボルグ役には、スベリル・グドナソンが選ばれた。グドナソンは最初に脚本を読んだ時の感想を、「まず、視点がクレバーだと思った」と語る。「ボルグの心情をベースとして、重要な出来事をたどっていく。登場人物の想いを軸にして、ストーリーが展開するんだ」
だが、グドナソンは、最初は自分がボルグを演じられるとは思っていなかったと振り返る。「あのウィンブルドンの試合があまりにも有名だから、どうしてもその時のボルグが頭に浮かんでくる。彼のその姿と、自分を重ねることができなかった」
しかし、リサーチを重ねた結果、グドナソンは「少し運が味方してくれれば、うまくやれるのではないかと考え直した」と語る。自分との共通点を見つけたのだ。「有名であることに、うまく対処できないところが似ていると思う。僕も自分のキャリアは追求していきたいけれど、それに付随するものにはあまり関わりたくない。それと、あの独特のルックスに、なんとか似せることができたと思う」