CAST&STAFF
監督・インタビュアー:ローラ・ポイトラス
1964年2月2日生まれ。ドキュメンタリー映画作家。ジャーナリスト。アーティスト。彼女の映画は世界中の映画祭で上映され、ジャーナリストとして獲得したピーボディ賞など諸々の栄誉に加えて、アカデミー賞とエミー賞にもノミネートされた経歴を持つ。(本作にてアカデミー賞初受賞)
イラク戦争に焦点を当てた“My Country My Country”(2006年・日本未公開)はアカデミー賞、インディペンデント・スピリット賞、エミー賞にノミネートされた。グアンタナモ収容所を題材にした“The Oath”(2010年・日本未公開)ではサンダンス映画祭撮影賞、エディンバラ国際映画祭ドキュメンタリー部門審査員賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞ドキュメンタリー賞を受賞。上記の2作品は9.11以降のアメリカを描く3部作の前編と中編であり、このトリロジーの完結編となるのが『シチズンフォー スノーデンの暴露』である。
2007年にはグッゲンハイム・フェローシップを受け、2010年にはアメリカのロックフェラー・フェローに選出。2012年にはマッカーサー・フェローシップ賞を受賞。デューク大学とイエール大学で映画制作を教えてきた。彼女の作品は2012年のホイットニー・ビエンナーレに選出され、2016年2月5日~3月1日ホイットニー美術館で初の個展を開催した。
エドワード・スノーデンから入手した文書に基づいたポイトラスのNSAリポートは、ガーディアンとワシントン・ポスト紙にピューリッツァー賞公益賞をもたらす一助となった。このリポートはジョージ・ポルク賞、調査報道記者編集者会(IRE)賞、ライデンアワー賞にも輝いている。2014年、国際ドキュメンタリー協会戦火の勇気賞を贈られた。
グレン・グリーンウォルド、ジェレミー・スケイヒルと共同でニュースサイト「ザ・インターセプト」を立ち上げた創設者でもある。ベルリン在住。(2015年時点)
グレン・グリーンウォルド
1967年3月6日ニューヨーク生まれ。ジャーナリスト。弁護士。ローラ・ポイトラスとジェレミー・スケイヒルと共同で「ザ・インターセプト」を立ち上げる前は、「サロン」やガーディアン紙に寄稿していた。市民的自由について数冊の書籍を出版している作家でもあり、最新作「暴露―スノーデンが私に託したファイル」(新潮社)はニューヨーク・タイムズのベストセラーとなる。ブラジル、リオデジャネイロ在住。ガーディアンに寄稿したNSAリポートはピューリッツァー賞公益賞、ジョージ・ポルク賞の国家安全保障報道部門賞に輝いた。
ウィリアム・ビニー
国家安全保障局(NSA)に30年以上勤務し、技術責任者を務めた暗号数学の専門家。NSAでは当局の世界的監視ネットワークを自動化するためのインフラ整備を設計する仕事に従事。当局による国内監視体制と資金の不正管理に懸念を募らせ、2001年10月にNSAを辞職。
ジェイコブ・アッペルバウム
ジャーナリストであり、Torプロジェクトに従事するコンピューター・セキュリティーのエキスパート。NSAがアンゲラ・メルケル首相の通信を盗聴していたことを告発した「デア・シュピーゲル」への寄稿は、ドイツ最高峰のジャーナリズム賞を受賞。ベルリン在住。
エドワード・スノーデン
1983年6月21日ノースカロライナ州エリザベスシティ生まれ。2006年CIA職員としてコンピューター・セキュリティに関連した任務に従事。2009年から2013年までの4年間、NSAのインディペンデント・コントラクターとしてブーズ・アレン・ハミルトンやデルと仕事をし、CIAのシニア・アドバイザーも務めた。2009年には横田基地のNSA関連施設でも業務を行った経歴を持つ。
ユーウェン・マカスキル
ガーディアン紙国防情報担当特派員。同紙でのNSAリポートはピューリッツァー賞公益賞、ジョージ・ポルク賞の国家安全保障報道部門賞を獲得。
ジェレミー・スケイヒル
ジャーナリスト。ザ・ネーション紙や「デモクラシー・ナウ!」でリポートを行った後にポイトラスとグリーンウォルドと共同で「ザ・インターセプト」を創設。著書にベストセラーとなった「ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業」(2008年)と「アメリカの卑劣な戦争 無人機と特殊作戦部隊の暗躍」(2013年)がある。アカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー“Dirty Wars”(2013年・日本未公開)の製作と共同脚本も務めた。権威あるジョージ・ポルク賞において、1998年に海外報道部門賞、2008年に自著『ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業』による受賞と、2度の栄冠に輝く。イェール大学のドナルド・ウィンダムーサンディ・M・キャンベル文学賞を最初に受賞した9人のうちの1人。