最近はハイテクの映画画面を観慣れていたせいか、この「ダンガル」はとっても新鮮に映りました。
昔、洋画邦画、問わず正当娯楽映画を沢山観ていましたが何故か、その当時の良き時代の映画を彷彿させられるような懐かしさを感じ画面に引き込まれ、嬉しさと最後に感動を覚えました。
はるか以前になりますが、私が週刊誌に「野球物」と「レスリング物」の連載を同時期に描いていた事がありまして、まるで自分が二つの作品を合体させたような気分で作画構成しているような感覚に陥り、次のシーンは !次はどう展開して行くか?身を乗り出して最後まで飽きることなく観終えました。
特別で大層なテーマではなく「夢をあきらめるな!愛と希望を持て!」と何時の時代になってもこのテーマは普遍的で、人の心を掴み取れるものだと云うのを改めて感じさせてもらえました。
いまの漫画を読む世代の人達にとっては、おもしろい漫画に出会い、たまらず次のページ次のページと思わずページをめくり追って行くようなたまらない魅力とおもしろさが、この「ダンガル」にはあります。
【川崎のぼる プロフィール】
1941年1月28日生まれ
1957年「乱闘・炎の剣」(単行本)でデビュー。
その後、「週刊少年マガジン」に連載した梶原一騎原作の「巨人の星」が大ヒット !国民的知名度を獲得。
【代表作】
・「いなかっぺ大将」 ・「てんとう虫の歌」 ・「巨人の星」 など
【受賞歴】
1967年(昭和42年)度、第8回講談社児童まんが賞(『巨人の星』)。
1968年(昭和43年)度、第14回小学館漫画賞受賞(『いなかっぺ大将』)。
1978年(昭和53年)度、第2回講談社漫画賞少年部門受賞(『フットボール鷹』)。
「お父さんの人間力がすごい。『娘に金メダルを獲らせる』というブレなすぎる信念で世間体とか田舎の常識を片っ端から吹っ飛ばしていくお父さんパワーが痛快。
お父さんは、日本より根強い『女の子はこう生きるべき』という固定観念に縛られてムカつく男子をボコボコにした娘たちのファイティングスピリットを見逃したりはしなかった。
お父さんの娘たちへの厳しさは理不尽にも思えるし、自分の夢を娘に押し付けるヒドイ父親にも見える。でも、お父さんは大切なところは娘の判断に委ねて『ほんとにそれでいいのか』と問いかける。娘が人生であちこち現れる『固定観念ルート』に引っ張られそうになるたびに、お父さんは問いかける。『ほんとにそれがお前の生まれ持った資質をいちばん活かせる道なのか?』と。
信念を貫きすぎるあまり前のめりに暴走しがち。でも、真正面から(文字通りの意味でも)ぶつかり合ってくれて、信じてくれて、しんどいときに頼れるお父さん、かっこいい。熱血父娘に振り回されつつサポートするへにょへにょなイトコの男子もいい味出してます。
『バーフバリ』みたいな超ド級スペクタクルアクションこそ出てこないけれど実在の人物の実話を元にしている超・人間力お父さんと娘の物語は見ると元気になります。
めちゃくちゃ耳に残るテーマソングもお聞きのがしなく!ダンガルダンガル!!」
【広く。 プロフィール】
鳥取県東部出身
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業
2010年からプ女子活動を開始
http://www.hiroku-hiroku.com/about.html
謎のプ女子による、プロレスごっこ的技図鑑
(的をはずした解説付き)
https://ameblo.jp/landwhale/