ティワーリー監督は、まずはギータとバビータ本人に会って話を聞いた。そして実際に、彼女たちのトレーニングを見せてもらった。大変な感銘を受けたと、ティワーリー監督は振り返る。「練習はとても厳しいものだった。彼女たちがレスリングをしている様子を見て、あれこれコメントをするのは簡単だ。だが、彼女たちがどんなに一生懸命に練習してレスリング選手になったか、世間にはほとんど知られていない。だから、さらに多くの関係者に会って、ギータとバビータの家族とも話をして、リサーチを重ねた。」
脚本執筆にあたって、ティワーリー監督が最初に決めたのは、ユーモアを持ちこむことだった。「こういうテーマは、重くなってしまいがちだ。でも、それは避けたいと思った。映画を観にきて、説教されたい人なんて一人もいないからね。だから、とても意義深い映画にユーモアと楽しさの層を重ねていこうと考えた」とティワーリー監督は説明する。「もちろん、映画として面白くするためのフィクションの部分もある。たくさんの情報をふるいにかけて、何を隠すか、どれくらい伝えるか、何を変えるかを決めた。」