Written, Directed & Edited by COLIN CAIRNES & CAMERON CAIRNES
1970年生まれのコリン、1973年生まれのキャメロンの兄弟監督。オーストラリア・メルボルン出身。コンビで監督、脚本、編集を務める。TV業界で経験を積み、2012年、ゴア描写が際立つホラー・コメディ『モーガン・ブラザーズ』で長編監督デビュー。同作はシッチェス・カタロニア国際映画祭でミッドナイト・エクストリーム部門グランプリを獲得し、大きな話題を呼んだ。人気停滞気味のドッキリ心霊番組を題材にした長編第2作『スケア・キャンペーン』(16)は豪モンスター・フェストで監督賞、脚本賞を含む4冠を達成。その他、「Warren and Hal」(14〜)では監督&製作を兼任、「Fancy Boy」(16〜17)ではコリンが監督、キャメロンが編集を担当したほか、「True Story with Hamish & Andy」(17〜18)、「How to Stay Married」(18〜21)にはエピソード監督として参加。ホラー・アンソロジー『Dark Place』(19)では製作総指揮を務めた。
製作で苦労したのは、私たちの心をとらえたちょっと危険な香りのするTVの生放送の雰囲気を再構築することでした。架空のトークショー『ナイトオウル・ウィズ・ジャック・デルロイ』は、1977年にビデオテープ録画されたもののように見えなければなりません。私たちは、シンプルな方法論を編み出しました。映画の製作を当時のTV番組のように行うのです。つまり、常に3台のペデスタル・カメラが回っていて、照明グリッドを構成するのは当時のランプだけ、綿密にアレンジされた譜面を演奏できるジャズ・ミュージシャンの「ハウス・バンド」がいる、ということです……。 また「Boom in shot!」と我々が言うとき、(※編注:「おい、ブームマイクが映り込んでるぞ!」という意味ではなく)「ショットの中にブームマイクを写り込ませたい」を意味するレアな現場でした! すべて生放送らしさを出すためです。