1953年、ソ連の最高権力者スターリンが死亡。“粛清”という名の大量虐殺による恐怖で全てを支配してきた独裁者だ。今こそ彼の後釜につくチャンスだと色めき立つ側近たちの、互いを出し抜く卑劣な駆け引きが始まり、権力バトル開始のゴングが鳴った!表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、スターリンの腹心だったマレンコフ、中央委員会第一書記のフルシチョフ、秘密警察を牛耳るベリヤが3大トップとなり、各大臣、ソビエト軍の最高司令官ジューコフまでもが参戦し、嘘と裏切り、仕掛け合う罠―
勢力地図は1秒ごとに目まぐるしく塗り替えられ、国を担うはずの男たちの“なんでもあり&やったもん勝ち”のゲスな本性が暴かれていく―。