INTERVIEW | 映画『エミリア・ペレス』公式サイト

ジャック・オーディアール監督作品『エミリア・ペレス』ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス出演

振付:
ダミアン・ジャレ

⸺ジャック・オーディアールから映画のオファーを受けた当初、どのようにお返事されたのですか?

すごいタイミングでした。オーディアールが会いたいと言っているという電話がかかってきたとき、私はメキシコシティにいました。何年も仕事をして慣れ親しんでいる街です。フィルムメーカーとの二度の刺激的なコラボレーション(ルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』(18)、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ANIMA』(19))を経て、パンデミックで興行ができなくなっている最中でした。素晴らしいフィルムメーカーから面白いプロジェクトのオファーが来てほしいと思っていたところ、またメキシコで仕事をしたいとも感じていました。だから、ジャックのオファーはまさにドンピシャのタイミングでした! 2日後に彼がメキシコシティに来て、その時に初めて顔を合わせました。

⸺俳優陣とはどう仕事を進めましたか?

その都度、相手のことを考えなければならなかったので、一人一人に合わせたアプローチが必要でした。カルラ・ソフィアとは、一緒に振付を考えようとしましたが、そうすると彼女が動きにくくなってしまいました。そこで最小限、エミリア・ペレスに本当に合うものだけにしました。彼女はタイトルロールを演じていて、言うなら柱のような存在です。一方、ゾーイ・サルダナはダンサーです。ダンサーの考え方をするし、スキルもあります。私はすぐジャックに、彼女はすごいことができると言いました。それが役者とダンサーをつなぐ絆のようなものを作る手助けになったと思います。セレーナ・ゴメスは飲み込みが早く、すぐに通じ合えました。彼女は早い段階から振付を学びたいと言っていて、実際にジェスチャーやアングルのひとつひとつにすごく集中していました。