INTERVIEW | 映画『エミリア・ペレス』公式サイト
ジャック・オーディアール監督作品『エミリア・ペレス』ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス出演
ジャック・オーディアール監督
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⸺始まりはオペラのアイデアだったそうですが、その前提に基づいて音楽担当を探し始めたのですか?
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そうだね。音楽好きのプロデューサーの友人から、クレマン・デュコルのことを教えてもらって、会ってみたんだ。彼の仲間のカミーユもすぐに作詞家として参加してくれた。トマ・ビデガンを含む私たち4人で、パリ郊外の家にこもって制作を始めたんだ。 2020年の春のことだった。
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⸺主人公がタミル語を話す『ディーパンの闘い』(15)、全編英語で撮影された『ゴールデン・リバー』(18)に続き、なぜ再び外国語で制作したいと思ったのですか?
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フランス語だと文法や単語の選び方、句読点など、ほとんど意味がないような細部に注目しがちだ。代わりに、あまり得意ではない、あるいはほとんど話せない言語で制作を行うとき、映画のセリフと私とのつながりは完全に音楽的なものになるんだ。
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⸺撮影前に主役の女優たちとリハーサルはできましたか?
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リハーサルを押し付けるのは憚られるが、このプロジェクトでは、振り付け、歌、そしてコミカルな要素から必須だった。ダミアン・ジャレが振り付けを担当し、リハーサルも取り仕切った。クレモン・デュコルとカミーユが音楽と歌詞を作り、サンプルを録音して、それを女優たちに渡した。私たちは毎日、3つか4つの分野をこなす必要があった。非常に疲れたが、刺激的だったよ。