セックスシーンへの向き合い
ジャック・オーディアール監督の『パリ13区』以来、一緒に仕事をしている振付師で、インティマシー・コーディネーターでもあるステファニー・シェーヌと、オードレイはかなり早い段階でこの件に着手しました。私たちは、湧きでてくる欲望、体位、変化を表現する方法を探しました。最初は“快感”とはかけ離れたセックスをして、そこから“快感”が得られるセックスをする描写を、言葉も何もない状態で伝えるという繊細な仕事でした。ステファニーとオードレイには絶対的な信頼を寄せていますし、私には監督作でも出演作でも、アーティストとしての仕事となれば恥じらいはありません。特に女性のセクシュアリティの話には、ワクワクするし、とても興味をそそられます。非常に刺激的な現場でした。