出演を決めた理由
私はオードレイも彼女の作品『あのこと』も大好きで、彼女の眼差しや作品のファンなので、お声がけいただいてうれしかったですし、興味をそそられました。ワクワクしながら脚本を読んで、とても強いつながりを感じました。エマニュエルの中に、私がいたんです。映画の冒頭では、エマニュエルは抜け殻のように心と身体が解離しています。彼女は社会の要求に応えていて、自身の悦びはありません。いつも人を悦ばせようとして、相手は満足しますが、彼女はロボットのようなのです。そこから、本当のエマニュエルになろうとする彼女の旅、物語が始まります。本当の自分とつながり、悦びを得て、すべてから解放されるために。私にはストーリーがすんなり腑に落ちたので、お受けしました。
エマニュエルを演じることの恐れについて聞かれたりもしますが、もし怖いと感じたら、それは正しい位置にいるということ。恐れがあるとすれば、それはリスクを冒すこと。人々が恐れるものには、探る価値があると思います。