12歳の主人公ティンヤ役はオーディションで選ばれた。オーディションにはフィンランド全土から1,200人もの応募があり、シンクロナイズドスケート(※フィギュアスケートの一種)の選手でもあるシーリ・ソラリンナがティンヤ役を勝ち取った。監督のハンナはシーリについて「とても難しい役どころを演じている。大人でさえも、映画でこれほど過酷な役を演じるのは見たことがないくらい。泣くシーンでも、シーリに『じゃあ、カメラを回すよ』と言うと、彼女はちょっと目に涙を浮かべる。少し集中するだけで目を潤ませて泣き始めるの。プロの俳優でもなかなかできないことよ。素晴らしいわ」と称賛する。