キャリアにない演技を求められた
アクション・スター
今最も熱いアクション・スターの一人であるジェラルド・バトラーは、これまで演じてきた肉体を駆使して戦う役とは異なる、頭脳明晰で冷静沈着なジョー・グラス役を引き受けた理由を、「グラス艦長に惹かれたのは、極めて重大な決断を迫られている人物だからだ」と説明する。「彼の決断はこの先何百年も世界に影響し、即座に第三次世界大戦を引き起こす恐れもある。究極に危険な賭けに出ているんだ」
プロデューサーたちが、早くから国防総省と米海軍の協力を取りつけていたため、バトラーはグラスを演じる準備として、撮影前にパール・ハーバーへ行き、ヴァージニア級原子力潜水艦に乗船して海に出るという、驚きと発見の数日間を過ごした。さらに、海軍の技術顧問であるラッセル・クーンズから指導を受け、軍事コンサルタントから潜水艦乗組員が使う辛口で強い口調のスラングも学んだ。