兄弟と共に爆走する
二人の運転手役のキャスティング

タントゥー役には、カナダの先住民族のファースト・ネーションの俳優が求められ、オーディションの結果、アンバー・ミッドサンダーが選ばれた。ヘンズリーは、「アンバーは一貫性があってプロ意識も強く、自分の置かれた瞬間に集中できる。それが彼女をすごく際立たせていた。がんばり屋で、諦めたりやる気をなくしたりしない。脆さを持っていながらも、根性のある人物を求めていたけれど、アンバーはまさにそういう人だ」と称賛する。
ミッドサンダー自身は、二つのことに惹かれたと言う。「物語そのものと、アクションよ。ジョナサンと私が参考にしたのは、北米インディアン公民権運動家のバフィー・セントメリー。子供の頃からずっと憧れの存在で、私の故郷と家族に大きな影響を及ぼした人物よ」
もう一人の運転手役を引き受けたローレンス・フィッシュバーンは、「リーアム・ニーソンと共演できると聞いて飛びついた」と笑う。意外にも、本格的な共演は本作が初めてとなる。