島原市(長崎県)

島原市(長崎県)

長崎県の南東部島原半島の東端にある、温暖な気候で水と緑に恵まれた島原市。
徳川時代、松平七万石の城下町として栄えた名残で、現在も島原城を囲むお堀と点在する武家屋敷が古き面影を漂わせている、古くから政治・経済・文化の中核的役割を担う都市です。豊かな自然に恵まれ、古くから「水の都」とも呼ばれており、「日本名水百選」や「水の郷」にも指定されています。代々大切に受け継がれてきた水路や水辺環境の整備のおかげで、町中に広がる水路には清く澄んだ湧水が流れています。市内の湧水ポイントは約60カ所、町全体の湧水量はなんと1日に約22万トンにも達します。この豊富な自然に与えられた水資源は、生活用水にも利用されており、市内の水道水は、天然地下水100%のミネラルウォーターそのものです。悠久の時を経て美しく清らかで涵養された水を育み、島原の地に潤いを与えてくれる名水は、これからも大切に守り続ける島原市民のシンボルです。この島原の湧水で作っている名物が、映画本編のなかでも登場している『かんざらし』です。白玉粉で作った小さな団子を「島原の湧水」で冷やし、蜂蜜、砂糖等で作った特製の蜜をかけたもので、口の中でとろけそうな上品な甘さと喉越しのよさが人気の素朴な郷土の味となっています。