映画のため、
新たに気球を建造

今作では、19世紀当時のガス気球の、完全に機能する正確なレプリカを建造した。美術監督のデヴィッド・ヒンドルとクリスチャン・ヒューバンドが担当した。
デヴィッド・ヒンドルはこう語る。「宇宙船の映画セットを想像してほしい。宇宙船を建造して、それを飛ばそうなんてまず思わないよね。でも僕たちは、やってしまったんだよ!
天候のうつろいやすさ、墜落の可能性、空の上にいるという予測不能な状態もあったのが想像以上に大変だったんだ。」
クリスチャン・ヒューバンドは「気球界のエキスパートにお願いして助けてもらった。現代に生きる気球乗りのレジェンドたちと連携したことで、僕たちは気球の飛行と技術を学んだ」と話し、さらに「過去に映画で撮影された気球は、ガス気球に見せかけて作られた熱気球だったんだ。監督のハーパーのこだわりで、僕たちは世界で初めて1800年のガス気球のレプリカを建造した。多くの作品では、コストによって実現できなかったことをやってのけたんだ」
ヒューバンドは語った。「僕は時々以前に手掛けた仕事で、どれがおもしろくて再挑戦したいかと考えることがある。本作はもう断トツの一番だ。だって、空を飛ぶ機械を設計することなんて、人生でないからね!」