本作の制作プロセスはユニークなものだった。ビクトリア朝時代の科学的探検と気象予報への希望について、約150年前のジェームズ・グレーシャーと仲間たちが行った画期的な挑戦のすごさへ、心からリスペクトを持って挑んだ。
ジョーンズは力を込めて語る。「これは希望と、どんなことでも可能だという気持ちについての映画。現代は、どんどん複雑で悩ましくなっている時代だから、楽天的で、人間は必死でやればすごい事ができるのだと人々に思い出させるような、素晴らしい映画になっている」
レッドメインは、ジョーンズに同意し、さらに「本作は僕にとって、自由と上を見ることの驚異についての映画。この映画の中心テーマは、周囲からの期待に対する反逆と、社会によって型にはめられることに対する拒絶だ」
最後に監督が締めくくる。「本作は、僕の中にあった子どもみたいな感嘆の念について教えてくれた。人類が前進して、みんなの生活を向上させる秘訣を見つけ出す可能性についても教えてくれた。探検や不可能とされる未開の分野を切り開こうとする考えは、いつの時代にも通用する。それは現代の宇宙の旅でも、1862年の気球飛行でも同じなのだ。常に、突きとめるべき新しい未開の分野があるのだ」