[撮影]
チェン・チュウキョン(H.K.S.C)
私たち撮影スタッフは物語とその背景を視覚的にどう表現するか話し合い、舞台となる地域と時代に特別な注意を払って撮影を進めました。そのため、当時のアメリカの大都市に暮らす人々の服装とは大きく異なるイップ・マンの長いローブが、より強い印象を与えています。撮影機材も、都市を跨いで物語が展開されるにあたり、異なるカメラを使用しました。
チャイナタウンと香港のシーンの大半はスタジオで撮影したもので、ロケはイギリスで行い、CG を加えています。影中にもっとも印象的だったのは、イップ・マンがすべてを終えてからアメリカ国旗の下でチャイナタウンへ歩いていくシーンでした。撮影にローアングルのドリー(台車)を使い、イップ・マンの後ろ姿を捉え、彼の誇りを表現しました。
戦いのシーンでは、アクション監督が決める細かい動きと連動し、カメラのアングルにこだわりながら撮影をしていきました。