この映画の“死神”について
死んでも、まだ終わっていない人。
亡くなったのに未練を残し、成仏できずにいる人。死んだ事実がなかったことにされた「ロスタイム」という時間の中で、いつも通りの日常を送っている。周囲の人は、その人が死者であることに誰も気づかない。
“死”がなかったことにされる時間。
死者に与えられる、死ななかったことになる時間。未練が晴れるか、時間切れを迎えると終わり、その間に起きた出来事や周囲の記憶はすべてリセットされる。
死者の未練に、寄り添う存在。
未練を残す死者のもとに現れ、ロスタイムの仕組みを説明し、残された未練を解決する手助けをする。
死神バイトインタビュー
やりがい度:★★★☆☆
当時バイトを探していましたが家庭の事情によりなかなか見つからなかった時にたまたまこのバイトを友人に紹介され、最初はからかわれていると思いました。
冗談のような「時給300円」「死神」というワードに興味を持ち、半信半疑でサインしてバイトを始めてみると、信じられないことが次々と見えてきました。
この世に未練を残し人生のロスタイムにいる“死者”がこんなにも身近に多くいることにまず驚き、初めは怖さもありましたがすぐに慣れました。
死者の未練一つ一つに向き合い、あの世へと送るこの仕事は尊いものだと感じ、できるだけ多くの死者とその苦悩を分かち合い、自分にできることはないかと考え続けています。
人にはみな必ず訪れる「死」が残酷で儚いだけのものではなく、「生」と「死」の美しさも兼ね備えていると感じています。まだまだ不慣れではありますが死者にしっかりと寄り添っていきたいと思います。
やりがい度:★★★★☆
私がこの死神バイトを始めたのは高校に入ってすぐで、初めてのバイトでしたが、やはり人から紹介され興味半分に始めてみたのがきっかけです。
ロスタイムの死者は一見生きている人と見分けがつかないのでわかりませんが、普段生活している街中でもかなり多くいることに気づかされました。
事故で亡くなった方などは特に死への心構えもなく未練が多く成仏できずに苦悩しているケースが多く、また死者の多くは嘘をついたりなかなか本当のことを語ろうとしてくれません。
親身になって苦悩を分かち合い、その未練を少しでも解消できるようお手伝いをしています。
最近では案件数が多く、私の勤務エリアでも人手が足りないため新たな死神仲間を勧誘・育成する役割も担っています。時給が300円なのと死神という仕事内容を信じてもらえずなかなか人材確保も難しいですが、新人の佐倉さんには期待しています。
お客様の声
(30歳・ご利用者)
- 死神の印象について
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生きているときより、ちゃんと話せた気がします。
死神なんて、もっと事務的なものだと思っていました。「時間です」と言われて、どこかへ連れていかれるだけなのかなって。
でも、違いました。誰にも言えなかったことを、死神さんはずっと聞いてくれました。私はたぶん、ずっと「幸せな人」でいなきゃいけなかったんです。いい家に嫁いで、いい妻になって、みんなが喜ぶことを私も喜んで。「よかったね」「幸せだね」と言われるたびに、笑っていました。
でも、本当にそう思っていたのかな。私が欲しかったものって、何だったんだろう。もっと違う人生もあったんじゃないかな。そんなこと、生きているときは絶対に言えませんでした。言ったら、ひどい人だと思われそうで。
死神さんは、否定も説教もしないで、最後まで聞いてくれました。口に出してみたら、不思議なくらい、すっとしました。最後くらい、自分の気持ちに嘘をつかなくてもいいんですね。もっと早く誰かに話せていたら、何か違ったのかな。……なんて、今さらですけど。
ありがとうございました。最後にちゃんと「私」に戻れた気がします。
(8歳・ご利用者)
- 死神の印象について
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死神さんは、こわくなかったです。さいしょは「死神」って聞いて、すごくこわい人が来るんだと思っていました。
でも、会ってみたらぜんぜんちがいました。わたしの話をちゃんと聞いてくれて、わたしがやりたいことにも、ずっとつきあってくれました。わたしには、どうしても心にのこっていることがありました。
でも、それを言ったら「そんなこと?」って思われるかなと思って、なかなか言えませんでした。だって、わたしはお母さんのことが大好きだから。いろんなことがあったけど、それでも大好きなんです。もっといっしょにいたかったし、もっとお話したかったし、できれば、もう一回だけ笑ってほしかった。死神さんは「それでいいんだよ」って言ってくれました。
だから、さいごにちゃんと、自分の気もちを大事にできた気がします。ちょっとだけさみしいけど、もうだいじょうぶです。
死神さん、わたしのお願いにつきあってくれて、ありがとう。お仕事、これからもがんばってください。
ほかにも
たくさんのお客様より

