11月5日(月)にスペシャルゲストを招いてイベント付上映回が決定致しました。
ぜひ、この機会にご覧ください。
【日 時】11月5日(月)15:35の回(上映終了後)
【会 場】TOHOシネマズ 新宿
【登壇者(予定)】ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)、松下アキラ(社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパー)
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
<チケット購入方法>
・11/2(金) 00: 00(11/1木24: 00)から劇場HPにて発売。
※シネマイレージ会員は11/1(木)21:00から購入可能
・劇場窓口=11/2(金) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
通常料金
※ムビチケ使用可
※各種割引適用
※無料鑑賞適用外
<注意事項>
※マスコミ取材が入ります。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
東京国際映画祭の上映後に著述家、プロデューサーでもあり各メディアで大活躍する湯山玲子さんと、早稲田大学教授であり、アメリカで10年間予算委員会補佐官(共和党)の職員としてアメリカの国家予算編成を担当していた中林美恵子教授のトークショーを行いました。
以下詳細レポートです。
▲最初の挨拶
湯山さん:「映画見たのがつい一昨日なんですね。今、日本で初めて政治の季節がきているような気がいたします。今までは日米協定が飲み屋の話題になることはなかったんですが、やっと”政治”が近くになってきたという感じがいたします。この映画がその重大なテキストとしてあるなと思いました。」
中林教授:「私がここにきて本当にいいのかな、と思いました(笑)私はアメリカの議会上院で、共和党側で仕事をしておりました。マイケル・ムーア監督も大嫌いだとのろしをあげたメインストリームの中にどっぷりいたので(笑)ムーア監督のことはまるで天敵のように見ておりました。今まで監督の映画は見ないようにしようと思っていたんですが、今回は本当に面白かった。アメリカをエッセーのような形で伝えているのですが、一番面白かったのは、オバマ大統領のことも批判しているんですよね。鉛の問題で口だけ良いことを言って、これはある意味アメリカで右側のムーブメントと左側のムーブメントで同じことが起こっていると思いました。今後のアメリカ政治を占う中でとても大事な作品だと思いました。」
お二人のトークセッション
①アメリカと日本の政治風土の違い
湯山さん:「アメリカの人たちは政治に対して意識が高いですよね。いつでも政治について話せるような感じがします。日本との違いはどうなんでしょうか?」
中林教授:「日本の政治の中には国民参加の土壌が少ないですよね。議会の仕事が一般の人に見えにくいですよね。でもアメリカは逆で、どの人がどの政策に投票したかが分かります。通信簿がついているようなものですね。日本は大統領を直接選べませんよね。そこで参加意識が異なっているように思えます。」
湯山さん:「行動する個人が自分が動けば政治も動かせるということですが、アメリカ内でも温度が違いますか?」
中林教授:「アメリカの中にも忖度も存在します。若い人たちの中にもおとなしい人たちもいます。でも日本と比べて、自分たちが何かしないと動かないという気持ちが強いですね。日本だったら協調しなければならない、というメンタリティーが強い。それが政治文化として反映されているんですよね。」
湯山さん:「英語では”I”が必ずつきますが、主語が日本語には出てこないですよね。そこも文化として現れているかもしれません。」
②近年で最も大事な今回の中間選挙はトランプ大統領の中間テスト
湯山さん:「中林教授の著書「トランプとはどんな人」にも出てきた”中間選挙とは大統領への中間テスト”という言葉もありましたが、今回の中間選挙は歴代の中間選挙と比べると大事なものになるのでしょうか?」
中林教授:「おそらく、近年最も注目される中間選挙になりますね。アメリカ自体が分断された時期を迎えていると思います。ユダヤ教の礼拝所が銃撃されてしまったり、民主党の支持者に爆発物が送られたり、暴力的な行動までもが起こっていますね。これらも中間選挙に影響を与えると思われます。アメリカではオクトーバーサプライズというのがあるんですね。これらも選挙に影響を与えると思われます。」
湯山さん:「そんな中、民主党の状況はどうですか?」
中林教授:「アメリカで今一番注目されている選挙を予想するサイトがあって、下院は民主党、上院は共和党と予想しているんですね。どちらが勝つとは言いにくい状況です。どちらかでも民主党が勝つとトランプ大統領はやりにくい状況になりますね。」
湯山さん:「共和党の中でも反発が出てきていて、そこも見ものですよね?」
中林教授:「大事な要素ですね。実はトランプの側近であったバノンさんも映画を作っています。共和党応援のメインストリームは信用できない、と言った映画を作っているんですよね。ムーア監督とは同じことを共和党側からしている、というところです。ここがアメリカの未来を占う部分だと思います。ワシントンはこの動きに脅威を感じています。」
③アメリカの未来を担うミレニアル世代
湯山さん:「最後に、映画でも希望として描かれているアメリカのミレニアル世代についてどう思いますか?」
中林教授:「私の著書でも彼らに関してはページを多く割いて書いております。アメリカの将来にとって重要な世代だからです。ヒラリーが負けてしまったのはその世代に背を向けられたのが大きいと思います。問題は彼らがあんまり投票所に行かないんですよね。「絶対選挙に行きますか?」という質問をした時に、65歳以上の人の82パーセントが「行く」と言っている中、若い人たちは26パーセントくらいしか「行く」と言っていないんですよね。いくら意見を持っていても、選挙に行かないと選挙結果にはインパクトを与えられません。テイラー・スウィフトさんが選挙に行きましょうって言いましたよね。彼女もそこを危惧していたんだと思います。」
本作の公開を記念して、大阪・梅田に“消える!?”大型広告が登場します!
本広告は、メインビジュアル部分が“トランプ”型になっていて、どんどんと剥がすことができ、次第にメインビジュアルが消えて行ってしまいます。
消えた後に現れるワードとは!?
剥がしたトランプの裏面には、映画の鑑賞券が当たる応募QRが付いているので、無くなる前に急いで剥がしに行こう!
また携帯カメラのフラッシュ光で反応する特殊印刷も実施。フラッシュの光で何が浮かび上がるのか、実際に撮って確かめよう!
<期間>
10/29(月)~11/4(日)
<場所>
阪急梅田駅1階
JR高架下D通路
期間中、限定サイズ250g【1,190円】のタケルステーキを食べると、抽選で劇場鑑賞券(ムビチケカード)や映画グッズが当たります!
ステーキを食べて、「華氏119」グッズを当てよう!
<期間>
第一弾:10/22(月)~11/1(木) 抽選で160名様に「華氏119」劇場鑑賞券(ムビチケカード)プレゼント!
第二弾:11/2(金)~11/11(日) 抽選で40名様に「華氏119」オリジナルグッズプレゼント!
<実施店舗>
大阪:満店、東三国店、福島店、西中島店、上新庄店、日本橋オタロード店(10/26~)
東京:上野店、秋葉原店
<キャンペーンページ>
https://steak-takeru.jp/?mode=f109
<ステーキタケル公式HP>
https://steak-takeru.jp/
本作の字幕監修に携わる池上彰さんと、自民党の若手国会議員の有志で結成された「若者の政治参加検討チーム」の会合に参加するなど、政治への関心が高く弱冠19歳にして歯に衣着せぬ物言いでワイドショーでも話題の、井上咲楽さんの対談イベントを行いました!
以下詳細レポートです。
▲本作の感想
池上彰さん:「中間選挙までちょうどあと2週間に迫った中で、アメリカで何が起きているのか、これからどうなるんだろう、どういう動きをしていくのか、特に若い人たちがどのような行動をしようとしているのか、をマイケル・ムーア監督が活き活きとあくまでも一断面ですが描いているな、と思います。日本でも多くの方に見ていただきたいです。」
井上咲楽さん:「ムーア監督がフリントの水を知事の屋敷に放水したのはぶっ飛んでいるな、と思いました。あとはアメリカの選挙制度にびっくりしました。アメリカの選挙制度のおかげでトランプ大統領が誕生したんじゃないかなと思います。純粋な多数決ではないので、民意を反映しているのではないんじゃないかなと思いました。」
▲字幕監修された池上さんへ感想
池上彰さん:「過去にもやったことあるんですけど、字幕を作るプロの方がいらっしゃるので、どうしても私が説明しようとなると、「長くて入りません」、と言われるんですね。今回監修した一例としては、FOXニュースの映像の部分で”News Alert”と出て、普通は”ニュース警報”と訳すんですが、どんどんニュースが出てくるので、”ニュース速報”、としました。実は相当時間をかけていて一つ一つ詰めて行きました。そもそも字幕を作ってくださる方がしっかりしているので、大丈夫なのですが、それをあまり政治が分からない人のために味をつけた、調味料をつけた、という感じですね。」
▲井上さんへ「なぜ政治ガールになったのか。」
井上咲楽さん:「今年に入って、”額賀派の分裂”というニュースが飛び込んできて、響きが面白い言葉だなと思って、調べていくと、どうやら人の名前らしいということが分かって、「政治家の名前かあ」と思ったんですが、そこから調べてくと、どんどん政治のパワーゲームの面白さに気づいて、どんどんハマって行って、総裁選もがっつり取材しました。」
池上彰さん:「すごいですね!額賀派の分裂なんて渋いですね〜。額賀と読めただけすごい!」
井上咲楽さんから本作を観て疑問に思ったことを池上さんにぶつけるコーナーへ。
①意外にも!?トランプ大統領は高い支持率!?
井上咲楽さん:「トランプ大統領が勝利したのはアメリカが分断してきたことの象徴なのかな、と思ったんですけどトランプ大統領は支持されているんですか?」
池上彰さん:「ここのところ支持率を伸ばしてきて、急激に45%くらいになってきていますね。ただ、不支持率の方がまだ高いですが。これまで共和党を支持している人たちがトランプ大統領を支持していたんだけど、中間選挙にはあまり興味がなかったんですね。ところが最高裁判所の判事を認めるかどうかというところで、昔のセクハラの話が出てきたでしょ?学生時代にセクハラをしたんじゃないかっていう話になって。上院議員が最高裁判所の判事になっていいかどうかを決めるんですね。ここで51人の賛成があれば最高裁判所の判事になれるのね。ここで民主党が激しく追及しているんだけど、そうすると、共和党の支持者の保守的な人たちはそんな昔の話を今更しているのか、って思ったり、最高裁判所に保守的な判事が入ると、同性婚を認めていることをやめろって言ってくれるんじゃないか、とかLGBTの権利を認めない、とかいう風にしてくれるんじゃないかという期待が共和党の支持者から出てきて、その人たちが中間選挙でも共和党を支持しようかなって急激に思ったり、トランプ大統領よくやっているんじゃないか、って思ってきたりしたんですね。日本だとそんな感じはあまりしないんですけど、アメリカ国内だとよくやっているじゃないか、って思われているんですね。一番わかりやすいのが、トランプ大統領が“俺のおかげで北朝鮮はミサイル打たなくなっただろ?核実験やらなくなっただろ?”ってよく言っているんですが、それを言うとトランプ大統領の支持者は“お〜そうだそうだ!”と思うわけですね。
②社会人1年目で2000万円の借金!?過酷すぎるアメリカの大学生
井上咲楽さん:「若者の51%が資本主義を支持していないって本当なんですか?」
池上さん:「アメリカって格差が広がってきて、資本主義によって格差が広がってきているんじゃないか、と言って今の仕組みに懐疑的な若者が多いのは事実だよね。日本では民主社会主義ってよくあるんだけど、”社会”って入っているだけで、アメリカにはまだ拒否反応があるんだよね。バーニー・サンダースの政策で若い人が熱狂したのが、公立大学の学費無料というのなんだよね。私立の大学って400万円〜500万円かかるんだけど、アメリカの大学生って自立しているから、親に大学の学費を出してもらおうと思わないんだよね。だから大学出た段階で2000万円の借金を背負って社会人になる。そんな時にバーニーがせめて公立大学の学費を無料にしようって言ったんだよね。アメリカは大学に行きたいっていう人が行く、日本では親が頼むから大学にいってくれってなるよね。だから日本だと授業サボったり、居眠りしたりするんだよね。」
③スキンヘッドのヒロイン銃撃事件生き残りの高校生エマ・ゴンザレス
井上さん:「パークランドでエマ・ゴンザレスさんが演説していたじゃないですか?自分で訴えかけなければならない状況に追い込まれているっていう状況に心が痛みました。」
池上さん:「彼らの訴えはこの世界から銃を無くそうっていう話じゃないんですね。彼らは銃をやめましょうではなくて、なんでも気軽に手に入るようにしないで、全米レベルで気軽に買えないようにしてください、という訴えなんだよね。日本では銃をなくせっていう運動をしていると勘違いされているのが多いですよね。それでも全米ライフル協会から献金をもらう政治家がたたないですよね。ライフル協会の人たちがそれぞれの地区の候補者に“銃を規制しなければならないと思いますか?”というアンケートをとるんですね。そのアンケートを元に銃規制に賛成ではない候補の悪口をCMでかけたりするんだよね。それを見てしまうと、候補者は銃を規制すべきだって言えないんだよね。たまにいるんだけど、それは次の選挙にもうでない人が言っていたりするんだよね。劇中でもライフル協会から献金をもらうのやめてくださいと追求された若い新進気鋭っぽい候補者が困った顔していたよね。」
井上咲楽さん:「ほんと!進次郎さんみたいな人が困っていた!」
■最後に「2020年にトランプの再選はありえますか?」
井上咲楽さん:「私はこの選挙制度が変わらない限り、同じことが繰り返されるのではないかと思います。」
池上彰さん:「今選挙するとトランプさんが圧勝しますね。2020年までに民主党から素晴らしい対立候補が出てきたらいいですけど、そうでもなければトランプ大統領再選の可能性がありますよね。」
ここで、井上さんをミレニアル世代代表として『華氏119』の宣伝隊長に任命することに!
“「華氏119」宣伝隊長”と書かれたタスキが池上さんから井上さんに渡された。タスキを渡されて「頑張りますー!」と井上さんは力強く意気込んだ。
最後に「私たちの世代でもトランプさんはぶっ飛んでいるという印象はあると思うんですけど、一体何をしているんだと分かると、外国のニュースが面白くなるんじゃないかなと思うので、観て欲しいです。」と井上さんが、「今回の映画ではトランプがなぜ当選したのか、実はそこには民主党がだらしがないから、民主党が支持を失っているから、そしてそこにはオバマ大統領の責任もあると描いているところが非常に衝撃的ですよね。だからこそ次の中間選挙で何が起きるのか見る必要があるのではないかと思います。大統領選挙が期末テストだとすると、中間選挙は学校の中間テストのようなもの。これまでの2年間の仕事ぶりに関して評価されるのが中間選挙です。」と池上さんがここでも”分かりやすく”解説し、イベントは幕を閉じた。
映画『華氏119』公式サイトがオープンしました!