1974年、サウジアラビア生まれ。1997年にカイロ・アメリカン大学を卒業し、サウジに帰国後8年間に3本の短編映画を制作。宗教的な理由から西欧諸国に比べて女性の権利や自由が制限されているイスラム国家サウジアラビアで、初の女性映画監督となった。2012年、『少女は自転車にのって』で長編映画監督デビュー。どうしても自転車に乗りたいおてんば少女を主人公に、理不尽な因習に対する彼女なりのしたたかな抵抗の行方を通して、サウジ社会が抱える様々な問題、とりわけ女性たちの生きづらさを浮き彫りにすると共に、未来への確かな希望を力強く描き出し、2013年の英ガーディアン紙が選ぶ映画ベスト10にランクイン。また、英国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、第86回アカデミー賞®外国語映画賞のサウジアラビア代表に選出されたほか、数多くの映画賞に輝く。公開待機作にNetflixドラマ『Nappily Ever After』(18)がある。