ライカの制作技術の凄さとして、アニメーターが小刻みな画像を
1秒に24コマ(!)という最大数で撮影している点が挙げられる。
ストップモーション・アニメ映画を完成させるためには途方もない
地道な労力が必要になる。
セットと小道具の縮尺比を工夫し、より大きく、あるいは、
より小さく作ることでパペットの遠近感に幅を持たせている。
これにより、ヒマラヤ山脈での超ワイドショットの撮影を
実現することができた。
映画に視覚的なまとまりを与えるため、
キャラクターと物のデザインは全編を通じて「三分割法」で構成されている。
例えば、ライオネルの長い脚は彼の体格の3分の2を占めている。
映画の中のショットは全て、視覚効果チームが手を加えている。
パペットのパーツのつなぎ目を消したり、まぶたのような細かい部分を調整したり、
完璧なまでに自然に見えるよう、苦心してデジタル加工を施すのだ。
Mr.リンクは可愛らしい外見だが、実は内部には、
呼吸や腹部の動きを可能にする装置など金属部品がいっぱい!
パペットを動かすために、ここまで詰め込んだのは初の試みだという。
これによってキャラクターのユーモラスな表現が可能になった。