4週間に及んだ山奥でのロケ撮影 |
撮影隊はグラニット・マウンテン・ホットショットが消火活動を行う場所と同様の山岳地帯で撮影を敢行。最初の4週間は最も険しい山奥でロケが行われ、過酷な登山が伴った。
最初の週はサンタフェの北に位置するサングレ・デ・クリスト山脈にあるインディアン集落ナンベ・プエブロで撮影が行われ、続いて撮影隊はパハリト山の山頂で2週間近く過ごし、標高約3170mの高地にある高さ426.7mの絶壁沿いでロケを行った。撮影用の火を起こしている時や崖を登っている最中には、熊やクモ、鹿に出くわした。この地では、ケーブ・クリーク多重火災に隊員が挑むシーン、訓練のシーン、チリカウア連山での消火活動シーンなどが撮影された。
出演者は実際の消防士と同様に、サバイバル用品と穴を掘って防火帯を作るための道具が詰まった、およそ20.4kgのミステリーランチ社製特注バックパックを背負い、60日間にも及ぶ険しい土地での屋外撮影が行われた。火を使用する際には実際の消防隊をスタンバイさせ、出演者の手で実際に防火帯を作った。「自分たちで作業をした。のこぎりで木を切り、線状に土を掘り、火を閉じ込める小さな箱を作った。全部俳優たちの手でやったんだ」と本作に技術アドバイザーとして参加している元グラニット・マウンテン・ホットショット隊員のパット・マッカーティは語る。「作業の時間になると、彼らは道具を手に取り、仕事に向かった。重要なのは彼らが火を視界にとらえ、火がどのように燃料に反応するかを目にすることだった」。