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渾身の力を込めて映画を作るというのは、こういうことなのだろう。
マイク・リー監督をはじめ
スタッフはもちろん、
イギリスという国まで
褒めたくなるような傑作。
―山田洋次
(映画監督)
いつの時代も、どの社会でも、
権力は民衆を怖れるものと見える。
悲劇に向けて緊張を高めていく画面から、
目が離せない。
―上野千鶴子
(社会学者)
200年前と今とではイギリスの社会は
大分変わりましたが、
中央と地方、
支配者と労働者の対立を見ると
ブレクシットの問題に
直結しているように見えます。
―ピーター・バラカン
(ブロードキャスター)
この映画は立ち上がる市民たちと
それを弾圧する権力者たちが
次々と自説を語る、
一種の『スピーチコンテスト』として
観ることができる。
最も薄っぺらで、
最も定型的な言葉づかいが
最大の現実変成力を持つという
皮肉すぎる事実に私は衝撃を受けた。
―内田樹
(思想家・武道家)
観客はピータールーの悲劇に
逆らいがたく向かっていく
人々の日常を目にする。
抑圧者は何を考えていたのか。
惰性、恐怖、同じ人間だと思わない態度。
監督は19世紀英国の労働者と
同じ目線に立ち、
現代の人々に「考えること」を要求する。
―三浦瑠麗
(国際政治学者)
英国の歴史を永遠に変えた虐殺。
生きる上の宿命とは何か、
未来の為に自分は
何をするべきなのかが自然と見えてくる。
今でも言葉と存在が
押し殺されてる人々がいる時代に
見なくてはならない傑作。
―ハリー杉山
(タレント)
心を激しくかき乱す究極のリアリティー
―The Sun(UK)
ラスト30分に、マイク・リーの
映画監督としての
魂すべてが注ぎ込まれている
―Variety
アカデミー賞®7度ノミネート!カンヌ国際映画祭4冠受賞!!名匠マイク・リー監督最高傑作!
『秘密と嘘』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールに輝き、同作と『ヴェラ・ドレイク』でアカデミー賞®に
ノミネートされた名匠マイク・リーが、監督生命のすべてを賭けて、英国史上最も残忍かつ、
悪名高い事件“ピータールーの虐殺”の全貌を明かす!
私たちは、この史実の渦中に投げ込まれ、その目撃者となる。
そして、知るだろう。現在の世界に蔓延している問題と、あまりにも通じることに──
2019年、今こそ必見の傑作が誕生した。
1819年、ナポレオン戦争後の英マンチェスター。非武装市民6万人に起きた悪夢。
〈ガーディアン紙〉創刊のきっかけとなった事件の全貌がついに明かされる――!
ヨーロッパ諸国を巻き込んだナポレオン戦争も、1815年のウォータールーの戦いを最後に、ようやく終結。
だが、英国では勝利を喜ぶのも束の間、経済状況が悪化、労働者階級の人々は職を失い、貧しさにあえいでいた。
彼らに選挙権はなく、あちこちで不満が爆発し、抗議活動が炸裂していた。
1819年8月16日、マンチェスターのセント・ピーターズ広場で大々的な集会が開かれ、
著名な活動家であるヘンリー・ハントが演説することになる。
だがこれは、あくまで平和的に自分たちの権利を訴えるデモ行進になるはずだった。
あろうことか、サーベルを振り上げた騎兵隊とライフルで武装した軍隊が、6万人の民衆の中へと突進するまでは──。
誰がいつどんな指示を出したのか、本当の目的は何だったのか、
どうして止められなかったのか、傷つけられ殺された者たちのその後は?そして政府の見解は──?
1978年2月17日、イギリス、ロンドン生まれ。
オックスフォード大学で英文学を専攻し、ロンドンの演劇学校LAMDAでトレーニングを積む。舞台を中心に活躍しており、シェイクスピアの「尺には尺を」、「ハムレット」で11年イブニング・スタンダード賞最優秀俳優賞を受賞、ローレンス・オリヴィエ賞にもノミネートされた。映画の代表作には、ビル・タナー役を務めた『007/慰めの報酬』(08)、『007スカイフォール』(12)、『007スペクター』(15)の他、英国インディペンデント映画賞で助演男優賞を受賞した『ブロークン』(12)、『カムバック!』(14)、アカデミー賞8部門ノミネート、脚色賞受賞の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)などがある。
1974年7月14日、イギリス、ランカシャー、ボルトン生まれ。
マンチェスターを舞台にしたTVシリーズ「恥はかき捨て(SHAMELESS)」(04~)でデビュー。2015年、自らの名前がタイトルになっている舞台「MAXINE PEAKE
HAMLET」に主演、舞台女優としての地位を確立。映画では2012年「PRIVATE
PEACEFUL」に初出演。アカデミー賞で5部門にノミネート、エディ・レッドメインが主演男優賞を受賞した『博士と彼女のセオリー』(14)でエディの2番目の妻役を演じて注目を浴びる。
1992年9月4日、イギリス、マージーサイド、セント・ヘレンズ生まれ。
TVシリーズ「HolbyCity」(14~)でデビュー、以降もTVを中心に「グランチェスター牧師探偵シドニー・チェンバース」(14~)「アガサ・クリスティートミーとタペンス―2人で探偵を―」(15)などに出演。2018年、イギリス映画『NationalTheatreLive:
Allelujah!』に出演。待機作にジョニー・デップ主演の『Waitingforthe Barbarians(原題)』(19)がある。
1965年、5月16日、イギリス、グレーター・マンチェスター、サルフォード生まれ。
舞台、映画、TVで活躍。主な出演映画に『ミリオンズ』(04)、『ウェイバック -脱出6500km-』『ヒア アフター』『恋のロンドン狂騒曲』(以上すべて10)などがある。
1943年2月20日イギリス、グレーター・マンチェスター、サルフォード出身。
王立演劇学校とセントラル・アート・スクールおよびロンドン・フィルム・スクールで学び、71年に“BleakMoments”で長編映画監督デビュー。同作でロカルノ国際映画祭金豹賞やシカゴ国際映画祭グランプリを受賞。以降、舞台を中心に活躍する傍ら、ケン・ローチ、スティ-ブン・ブリアーズらと共にBBC製作のTV映画を製作。
88年に『ビバ!ロンドン!ハイ・ホープス』で映画界に戻り、『ネイキッド』(93)でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。『秘密と嘘』(96)ではアカデミー賞作品賞、監督賞他5部門ノミネート、カンヌ国際映画祭パルムドール、最優秀女優賞を受賞。『ヴェラ・ドレイク』(04)ではヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。『ターナー、光に愛を求めて』(14)ではアカデミー賞4部門ノミネート、カンヌ国際映画祭主演男優賞、芸術貢献賞を受賞。
名実ともに、イギリスを代表する名匠の一人である。
フィルモ・グラフィー(劇場用長編のみ)*は日本劇場未公開作品