撮影直前までの準備には、5週間がかけられた。多くのシーンが、3つのカメラで撮影された。当然ながら最も大掛かりなのは虐殺のシーンだが、リーは「郊外の家の階段で3人の人間が口論するシーンも、6万人もの群衆が騎兵隊によって無残に手あたり次第に攻撃されるシーンも、“人間間の摩擦”という意味では同じことだ」と語る。撮影監督は、リーのほぼ全作品を手掛けるディック・ポープだ。リーはポープを、「彼はいつも、テストを写真のように何回も撮り、念入りに計算する。今回も、彼とは非常に洗練されたコラボレーションができた」と称賛する。
最後にリーが、こう締めくくる。「この映画は、その形やスタイルにおいて、決して飾り立てようとしていない。見栄えをよくしたり、内容をロマンティックにしたり、大げさにするようなことは一切していないんだ。人生は、ありのままでも十分に面白いからね」