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フランキーだけが人生の頂上を見据えて歩いています。
家族も友だちも、まるで箱根細工みたいにはま嵌る場所を求めて、
彼女の元にやってきます。
潮風と海の優しい光に満ちたラストで涙しました。
奨めたい一本です。

ロバート キャンベルさん(日本文学研究者)

人生、愛、生、死、友情がおしゃれに言葉少なく静かに語られる。
こんな美しい映画は久しぶりに観た。感動!

鎌田實さん(医師・作家)

夏、恋、結婚、人生……
どんな終わりにも悲しみが付きまとうけれど、
大女優フランキーは、家族に対し、観客に対し、
強さを演じつづけてくれる。小さく揺らぎながらも。
最後、ポルトガルの海に沈む
圧倒的に美しい夕日を見ながら、
彼女の強さをずっと思い返していた。

三辺律子さん(翻訳家)

ポルトガルの風景が奏でる美しいメロディー。
人の思いが交差する度に変わる音色に、
最後まで心動かされました。

はなさん(モデル)

時として 人生なんて 過去の過ちの言い訳をするために
未来を浪費するようなもの…
だが ユーラシア大陸の果て ポルトガルの古都で
今生を振り返れば そこに歌が生まれ
儚くも美しいポエジーになる

宮沢和史さん(シンガーソングライター)

人生を自分で決めつけていなかったかと
考えさせられた。
ポルトガル、夏の終わり。陰さえ明るい。

山本宗平さん(画家)

少女がひとりで向かうビーチの眩さ。
ふと曲がると知っている誰かに出会う、迷路のような小路。
そしてもちろん、ラストの山の遠景。
美しく雄弁な風景は、彼らの、
そして私たちの人生そのものだ。

井上荒野さん(作家)

シントラという所に一目ぼれ。
一緒に見た女房と共に、
ポルトガルに行きたくなりました。

ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)

青と白のアズレージョ(タイル)の街並みに立つ
美しいイザベル・ユペール。
後悔も、癒せない傷もある大人たちの会話。
終わりと始まりの予感が交錯する人生模様。
その豊かさを堪能しました。

山崎まどかさん(コラムニスト)