この度、W主演の中井貴一さん・佐々木蔵之介さんに加え、関ジャニ∞の安田章大さん、中村ゆりさん、友近さん、塚地武雅さんが登壇し、完成披露イベントを実施しました。金屏風を背景に、登壇者全員が「超面白い映画!」と太鼓判を押す中で舞台挨拶は煌びやかにスタートしました。
コロナ禍での撮影を乗り越えた中井さんは「皆さんに映画館に足を運んでいただけるような面白い映画を作り続けることが我々の使命。そんな思いも踏まえながら今回はキャスト・スタッフとよりコミュニケーションをとりながら撮影をしていきました」と報告。佐々木さんも「シリーズ3作目の撮影がコロナ禍でできるということで、現場には映画を作れる喜びがものすごくあった。みんなで楽しんで最大限の力を出しました」と回想しました。
また佐々木さんとの3度目のタッグについて中井さんは「どんどん遠慮がなくなっていった」と微笑しながら「1作目のときは相手との間合いを図るけれど、2作目ではそれを忘れていて、3作目ではどうでもよくなっている。相手のことを思い図ることは超えて、やりたいだけやりました。そういう意味では一番息が合っていると思う」と全力投球を自負。それに佐々木さんは「確かに遠慮はなかった!」と笑わせつつ「それは役者ではなくて、役に対して遠慮がなかったということ。いい芝居ができて、最高に面白い喜劇になった」と手応え。
カリスマ波動アーティストTAIKOHとしてシリーズ初参加の安田さんは、撮影の思い出を聞かれると「ラジオ体操をしていたら貴一さんに見られました」とポツリ。目撃した中井さんは「それも結構真剣なラジオ体操で…。そばに寄って彼に聞いてみたら『コンサートの時もどんな時もラジオ体操が体に良いんです』と仰っていて」と明かしました。
実際に絵を描くシーンもある安田さんですが、武監督から「神が下りてきたように本当に絵を描いてくれた」と評されると、安田さんは「感覚的にはそれで合っています。自分の体をただモノにしてキャンパスに繋げるというか…。このコメント自体おかしなことになっていますね!」とカリスマ感ある言葉選びに自らツッコミを入れていました。
そんなTAIKOHを支える美女としてシリーズ初参加の中村さんは「ガチガチに緊張していたけれど、蔵之介さんは後輩の私たちに一切プレッシャーをかけない形でいてくださるし、貴一さんはそっと『僕もいまだに緊張する』と仰ってくれて。私も先輩のこういう優しいところを見習わなければいけないなと思いました」とベテラン2人の器の大きさに感激。佐々木さんと夫婦役を演じた友近さんは、佐々木さんとラブシーンのような瞬間があることに触れて「シリーズ初のR指定作品です」とジョークを飛ばすと、『全裸監督』を手掛けた武監督も「全裸的なものもありますからね。撮り方には気をつけました」とボケ返し。すると佐々木さんも「からみのシーンは監督からのアングル指示もあったので頑張った」と“嘘八百”で応戦しました。
塚地さん演じるオタク学芸員・田中は、もはや本シリーズの名物キャラ。塚地さん自身「何故かパート3にも登場する不思議なキャラクター。本当に美味しいポジションをいただいた」と喜びながらも「劇中に登場する骨董品を説明するキャラクターなので、撮影日数とセリフ量が合っていない。無茶苦茶喋らされた!」と長セリフに苦戦した模様。これに中井さんも「一番大変な役だと思う。怒涛の如くセリフがあって、塚地さんじゃなければ出来なかったはず。塚地さんだけにはなりたくないと思うくらい大変」と労をねぎらい、武監督は「本作の見どころは、ある意味で塚地さんです!」と宣言していました。
イベントでは本作の内容に引っ掛けた2023年の開運占いを実施。特製おみくじで末吉を引いた中井さんでしたが、あることを行うと一気に大吉にレベルアップするという。その方法は「各駅停車で47都道府県を巡る」というもの。予想外のミッションに中井さんは「できるかこんなこと!各駅停車ってどういうことよ!?大吉にはなれないということ!?」とビックリ。一方、凶を引いたのは安田さんと武監督でしたが、安田さんは「ポジティブに考えて凶が一番最キョウということにしたい!」と前向きマインドで運気向上。ちなみに凶もあることをすれば大吉にレベルアップするのですが、その方法は「竹馬に乗る」というもの。あまりに簡単すぎる大吉ミッションに、“各駅停車で全国巡り”の中井さんは「凶よりも末吉の方が辛いのは絶対におかしい!」とすかさず異を唱えていました。
最後は全員が赤い法被を羽織って、中井さんと佐々木さんが豪華な熊手を持っての写真撮影。中井さんは「来年から47都道府県を各駅停車で巡りたいので、どこかでお会いする機会があれば声をかけてもらえたら幸いです!」と巡礼大ヒットを宣言して、佐々木さんも「お正月映画として家族で笑っていただけたら幸いです。全国47都道府県の皆さん、是非ともお楽しみください!」と新春全国公開に期待をかけ、イベントは大盛況で幕を閉じました。