映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の公開を記念し、12月23日(金)、今作でもロケ地となった大阪・堺のTOHOシネマズ鳳で、佐々木蔵之介さんと3作全てで脚本を担当している、堺親善大使でもある今井雅子さん、そして堺市のPR を行うハニワ部長が登壇し、舞台挨拶を行いました。
まずは、佐々木さんが「雪もちらつく寒い中ご来場いただきありがとうございます」と大阪でも雪が舞う今年1番の寒さの中来場してくださった観客を労い、舞台挨拶は始まりました。ついに3作目を迎えたことについて佐々木さんは「シリーズ化できる作品なんてそうそうない上に、コロナの中で映画を作ることができて嬉しかった」と喜びを語り、今井さんは「今作は堺ロケが多いので帰ってきてくれたという気持ち」と堺に戻ってきた嬉しさを語っていました。
それを受けて、佐々木さんに今作の堺での撮影について聞いてみると、「1作目は16日間の撮影だったので堺を周ることはできませんでしたが、今回は30日間あったので、どこにけしもち屋さんがあって、うどん屋さんや蕎麦屋さんがどこにあって、どこにワークマンがあるのかまでわかりました。堺市役所の上の展望台も行きましたし、レンタサイクルを借りて武家屋敷も見ました。それでもまだ時間が足りなかったです。まだ宿題が残っています」と堺の街について熱く語り、MCから「4作目でまた堺に来たいということですよね?」と確認されると「そうですね」と苦笑いしながらも即答していました。
また、佐々木さんは、陶芸家である佐助を演じていますが、「今回は準備期間がけっこうあった」そうで、「先生の鎌倉の工房に合宿と称して泊まって。先生と2人でお酒飲んで、陶芸家の苦労や喜びの話を聞いて。土に触れることもそうですが、その先生との話が佐助の大きな役作りになりました」と、まさに師匠と弟子のような時間を過ごしていたそうです。
そんな佐々木さんの陶芸家ぶりについて今井さんは「陶芸家と役者さんには似ている部分があると思う」と前置きし、「ないところから何か価値のあるものを生み出す気迫や熱量が似ている。佐々木さんはどんどん腕をあげられていますよね。全身で悔しさや次はいいものを作りたいという思いが出ている」と絶賛。佐々木さんも「やはり格闘しなければいけませんから。焼いてみないとわからないこともあるのが陶芸の面白さだと思います」と陶芸家の役を3作品で演じた佐々木さんならではの目線で陶芸の魅力を語っていました。
そして、写真撮影の際は堺市のPRを行うハニワ部長も登壇。
最後に、今井さんが「今作には堺がたくさん映っていますので、皆さんの知っている場所も出てくると思います。陶芸家の方や堺市博物館の方など堺の力がたくさん入った映画です」、佐々木さんが「堺の方に本当に温かく迎えていただいて、豊かな仕事をさせていただきました。まだまだ宿題が残っていますので、堺の皆さんに盛り上げていただいて、堺のパワーで広めていただければ嬉しいです。お正月映画なのでご家族で観ていただける楽しい映画です」と作品をPRし、舞台挨拶は終了しました。