本年度アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、アニー賞にノミネートされた『長ぐつをはいたネコと9つの命』(3月17日公開)の初日舞台挨拶が都内劇場で行われ、日本語吹替版声優を務めた山本耕史さん、土屋アンナさん、中川翔子さん、そしてプスが参加しました。
山本さんは自身が声を務める主人公プスのトレードマークとなる帽子に羽根飾り、マントと長ぐつ、さらには剣まで携えた完璧な"プスルック"でプスが劇中で歌唱する曲をバックにノリノリになりながら登場し、客席から大きな拍手で迎えられました。
山本さんが声を演じたのはキレキレでモフモフな賞金首のレジェンドネコ剣士、プス。華麗な剣さばきで悪者を成敗する強さも持ちながら、歌やダンスも大得意。山本さんはミュージカルで鍛えた圧巻の歌声を披露した歌唱シーンのアフレコについては「自分が好きなように歌うのは違うので、"プスが歌っている"という部分を特にこだわりながら録音しました」と振り返ると、土屋さんは山本さんの歌声を「音の圧がすごい!ぐっと来ました!」と太鼓判!中川さんも「かっこよかったですね。縦横無尽にプスが駆け巡るなかでお声が響き渡るのが素敵でした!」と感激しながら感想を語りました。
プスの元カノで今は気まずい関係のキティ役の声優を務めた土屋さん。キティと共感するポイントについて「すごく似てる!プスを置いてなんなら私が戦って勝ちたい!というところや、プスが気になっても弱さを見せないところ、行動が早いところとかは似ているなと思いました。あとオリジナル版で演じられている方(サルマ・ハエック)の声がすごく低くてハスキーなところも似ていて、"これだったらキティ、イケるわ!"と思って演じさせていただきました。」と自信をのぞかせました。
「3びきのくま」と一緒にプスを追いかける女の子ゴルディ役の声優を務めた中川さんは今作で初の悪役に挑戦。「悪役をやってみたいと思っていたら、このゴルディという最高の役をいただけた。気合を入れるために生まれて初めて金髪でアフレコに挑みました。ゴルティは"ちょうどいい"ことを探す、本当の家族を探すために人間らしい感情を見せてくれるのですが、私も"ちょうどいい"を心の口癖に生きるようになって、爆買いを耐えれるようになりました(笑)」と役に影響を受けたというエピソードも披露しました。
物語にちなんで"新たな冒険"や挑戦したいことについて問われると、山本さんは「プロテインの量を増やす、かな。一日一回を二回にしようと思っています。歳を取ると吸収率が減るので、取れば取るほどタンパク質を取らないといけないんですよ」と力説。土屋さんは「海が好きで潜水士の資格を取ったんですが、それを機にいろいろ取りたくなって、クジラやイルカや海洋研究に挑戦したいなって思い始めました。でも海は寒いので、いまの山本さんの話を聞いて、タンパク質も取ろうと思います!」と宣言。中川さんは「昨日生まれて初めてサイゼリヤに入りました。本当に美味しいんだ!ってひとりで5000円近く飲み食いしました。生まれて初めてって嬉しいですよね!日々のなかでもちょっとした冒険ってできるんだなって思いました。プロテインも飲んでいないので飲もうと思います(笑)」と最近のプチ冒険を明かしつつも、仲良く笑いながらプロテイントークで締めました。
最後は山本さんが「楽しめる映画でもあるのに、人間って弱さを通り過ぎた先に強さがあるんだなって思わされました。そういう意味では男性も女性も子供も大人まで、本当にみんなが共感できる作品になっています。演じているのは猫だけど、猫がみても楽しめる作品なんじゃないかな。皆さんの感想もとても楽しみなので、応援のほどよろしくお願いします!」とメッセージを寄せ、大盛況で舞台挨拶は幕を閉じました。