第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『長ぐつをはいたネコと9つの命』が、現在大ヒット公開中!3月27日には都内劇場で大ヒット御礼舞台挨拶が実施され、日本語吹替版声優を務めた山本耕史さんと小関裕太さんが参加しました。
3月17日の日本公開以来、フィルマークスの初日満足度調査で1位を獲得するほか、SNSでも好評を呼んでいます。主人公プスの声を担当した山本さんは父親でもあることから「周りの子供さんや親御さんの楽しみ方が違っていて、子供たちは純粋に面白かったと、大人は意外と感動したと言っていて『しめしめ…』と思った。性別や年代によって観ている視点が違うのもいい」と周囲の反響を実感。
プスの冒険仲間となるネコに変装したイヌ、ワンコ役の声を務めた小関さんは本格的な声優初挑戦。「子供たちからの感想を聞くのが初めての経験で『ワンコの声をやって!』とか『"お腹を撫でてみ!(劇中セリフ)"って言って!』とかリクエストをもらう。それがこそばゆくて嬉しくて、ノリノリでセリフを言ったりしています」と嬉しそう。山本さんから「みんな彼のお腹に触りたいんじゃない?」と言われると、小関さんは自分のお腹をさすりながら「僕のお腹は割れていますよ?」とはにかんでいました。
この日はSNSで募集した質問に答えるコーナーを実施。「冒頭のアクションシーンをはじめアニメーションのクオリティがすごすぎて、ドリームワークスの本気に震えました。現在のアニメの最高峰と言っても過言ではないと思いますが、アニメーション表現の見どころを教えてください」との質問に山本さんは「戦っているシーンでは油絵のような表現で描写されるところがあって、プスの毛1本1本へのこだわりにも驚いた。今まで見たことがないくらいのアニメーションの綺麗さと躍動感がある。次は映像に注目して観たいと思っています」と回答。小関さんはプスと巨人のバトル場面を挙げて「速さ、迫力、表情の可愛らしさとカッコ良さ。そこに惹きつけられた」と語りました。
また「お二人にとってヒーローとはどんな人ですか?子供の頃なりたかったヒーローはどんなキャラクターでしたか?」との質問に山本さんは「僕にとってのヒーローは『ドラゴンボール』の悟空。完璧じゃないところがいい。どこか抜けていて、安心させてくれるけれどピンチに強い。戦闘能力が高いのにあの優しさ…まさにカリスマ性を持っている」と熱弁しました。一方の小関さんは幼少期に観ていたスーパー戦隊シリーズがあって「その中でもブルーを演じていた照英さんが僕のヒーロー。普通は真ん中のレッドに憧れるものだけれど、僕はずっとブルーに惹かれていた」と告白。
最後に小関さんは、これから映画を観る観客に向けて「可愛さはもちろん、刺さる言葉が多い作品。何か一つは刺さる言葉があるはず。この映画を何も考えず楽しみながらも、一つだけ言葉を持って帰るぞという思いで観ていただけたら」とアピール。山本さんも「何度でも観たくなるような作品で、登場人物が人間じゃないことで、優しい気持ちで観ることができる。動物たちと人間の違いや同じ部分を感じられる作品なので、最後まで楽しんでほしい」と呼び掛けて、時間がオーバーするほど大盛り上がりとなった舞台挨拶は幕を閉じました。