2023.06.12 POSTED

『雄獅少年/ライオン少年』の舞台挨拶にのんさんが登壇!

 映画「雄獅少年/ライオン少年」(絶賛上映中)の舞台挨拶付き上映イベントが10日、東京・新宿バルト9で行われ、日本語吹替版主題歌を担当したのんさんが登壇しました。

日本語吹替版主題歌のオファーを受け、本作を見た際に“すごーい!”と感動したというのんさんは「そのときちょうど音楽週間でレコーディングを終えた曲が偶然あって、その曲と(本作が)運命的なくらい親和性の高い内容だったので、すごくびっくりして感動しました」と当時の心境を回顧し、改めて、本作を見た感想を求められると「獅子舞のアクションがリアルで、目の前で演技を見ているってくらい美しいしかっこいいのでびっくりしました。映像美で赤の使い方とか光の入り方とかが本当に素晴らしくて、CGアニメーションで美しい景色を作るとこういう感じになるんだとか、中国の美的感覚みたいな文化を感じられて“すごーい!”ってびっくりしていました」と興奮気味に語りました。

 続けて、本編随所に散りばめられているギャグシーンも好きだと明かし「みんなで叫んでいたら『うるさい』って怒られる冒頭のシーンとか、師匠が足のにおいでライバルたちを撃退するところとか、面白おかしいシーンがすごく好きでした」と声を弾ませ、本作を見て泣いたというMCから「泣きました?」と声をかけられると「…泣いたっぽい(笑)」と答えて笑いを誘い、「ラストの勝負のときに獅子頭が壊れながらも演武を続けるところが、熱くて1番かっこいいなって思いました。どんな姿になっても屈強に立ち向かっていって、今までやってきたことや自分の情熱を注いていく勢いがあって、ラストの演技のシーンは痺れました」と目を輝かせました。

 また、『この日々よ歌になれ』の好きなポイントを聞かれると「逆境に負けないように踏ん張っているところからドラマが展開されていて、歌詞の中に1つの映画を上映したみたいな劇的なストーリーが込められているところがすごく好きですね」と吐露し、同曲は『忘れらんねえよ』の柴田隆浩が作詞作曲を務め、柴田がのんさんのために歌詞を書き直したそうで「柴田さんとガッツリいろんなことをお話しして、自分の考え方や明るいところ、挫けても頑張るような懸命なところを見せたいって話してみたりして、そうしたらこういう熱くドラマチックな歌詞が上がってきたので、本当に嬉しかったです」と笑顔を見せました。

 さらに、今年の7月に30歳を迎えるのんさん。10年前に放送され、社会現象にもなったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が現在、再放送されていることが話題に上ると、のんさんは「面白いですよね、『あまちゃん』。“これ朝ドラでありだったんだ”って、いろいろびっくりしながら見ています」とコメントして観客を笑わせ、「毎日のようにトレンドに上がっていたりして、たくさんの人に元気を与えているドラマだったんだなと思って、私も自分で見返して“ここの自分の演技好きだな”って見てますね(笑)」と自画自賛。続けて「改めて素晴らしい作品に出させていただきましたし、いろんな奇跡が重なって、キャストのみなさん、スタッフのみなさん、全部がうまくいって現場も楽しかったし、見てくださる方にも全部届いているという実感があって、本当に気持ちよくほめていただいているなと思います」と満足げな表情を浮かべました。

 そして、どんな30代を迎えたいか質問されると「30歳ってものすごく大きなことのように考えていたので、もっともっとかっこよくてスッとした大人になっているって夢見ていたんですけど、目前にしてみると“大きく変わるのか?”って気がしているんですが、30歳になったらもっと自由で開放的になれるような気がしていて、20代よりももっとエネルギッシュにパワフルに歩めるんじゃないかなと思っています」と期待に胸を躍らせ、今後、新たにやってみたいことについては「今やっていることを深めていくということかなって思っていて、音楽はもちろん、もっともっと自分がかっこいい人になっていきたいなと思っているし、演技をする者としてももっともっと魅力的になっていきたいなと思いますし、自分が作る映画作品をまた作ってみたいなという意欲がすごくあります」と吐露して観客から拍手を浴びていました。

 俳優にとどまらず、映画監督、絵の制作、朗読、YouTubeなど多彩な創作活動を行なっているのんさんですが、自身にとって音楽活動はどのような存在なのか聞かれると「すぐに自分のメッセージを伝えられる、そんな場所だなって思っていて、のんになってから音楽がなかったらこんな風に頑張れていなかったなってくらい、自分を支えている一部になっていますね」としみじみと語り、6月28日には新アルバム『PURSUE』が発売されるが、タイトルに込めた思いを尋ねられると「PURSUE(パーシュー)って“追求する”とか“追い求める”って言葉なんですけど、20代は突っ走っていろんなことを追求して、どうやったら驚くようなことができるかなとか、いろんなチャレンジをしてきて、20代に追求してきたということも込めているし、これからももっともっと追求して自分がよくなっていくという決意表明でもありますね」と語りました。

 イベントの後半には、のんさんが用意したという非売品のサイン入りトートバッグと、本作のサイン入りパンフレットをかけたじゃんけん大会が行われる一幕もあり、白熱した戦いが繰り広げられました。そして、最後にのんさんは「『雄獅少年/ライオン少年』は本当に素晴らしい作品で、かっこよくて美しくて青春の熱さを感じられる作品にめぐり会えて私も嬉しいですし、日本語吹替版のキャストのみなさんの声の演技がグッときて、コミカルなシーンもあって素晴らしいです。ぜひ劇場にお越しください。そして面白かったなと思う方はぜひ広めてください」とアピールし、大盛況で舞台挨拶は幕を閉じました。