高校生約 100 名が会場に詰めかける中、主人公・小山門出役の幾田りらと、“おんたん”こと中川凰蘭役のあのが笑顔満開で登場。黄色い声援&拍手喝采の中でイベントはスタートした。
100 名の高校生を前にあのは「参加者みんなが高校生のイベントなんてなかなかない」とシチュエーションに驚くと、幾田も「瑞々しい。皆さんが制服を着ているので先生になった気分」とレア体験に興味津々だった。
幾田は本作の原作漫画について「画力の迫力が凄い。母艦や建造物の細かいディティールの大迫力に心を奪われた。 全体のストーリーのコントラストも刺激的で最後まで止まらずに読んだ」と絶賛で、あのも「セリフから浅野先生の言葉の力を感じて、読んでいて感情がぐちゃぐちゃになる様がぼくの好みで最後まで楽しく読んだ」とお気に入りだった。
本作において幾田・あのともに初主演、あのは声の演技も初挑戦となった。アフレコ収録について幾田は「自分ではない誰かの人生をアニメの中でその人として生きるのは楽しかった」と振り返ると、あのも「普段ぼくは早口に慣れていないのでセリフを何度も噛んだ。でもやっていくうちにそれが楽しくなって、気持ちがいいセリフも多かった。自分の成長も感じられた」と手応えを得ていた。
イベントでは集った高校生との質疑応答も実施。高校生活中にでっかいことをしたいという生徒から「今高校生だったら何をしたいか?」と聞かれたあのは「ぼくは高校時代は学校生活を楽しめていたタイプじゃなかったので、行事を全力で楽しんでみたい」と返答。これに幾田が「一緒に体育祭とかしたいね!」と誘うと、あのは「真面目に真剣にやり遂げたい」と意気込んでいた。
一方、幾田はその生徒が「金魚を飼っている」と知ると「金魚配信のYouTuber になっちゃえば?金魚YouTuberのパイオニア!」と謎のジャンルを勧めて、すかさずあのから「...誰も見ないよ」とツッコまれ、場内爆笑となった。
大学受験に失敗し、予備校に通う予定という生徒から「人生に行き詰った時にどうやって自分を元気づけるのか?」 との質問が。するとあのは「でもさ、大学に落ちてここに来る行動力があるなら何でも出来るよ!もうなんでもやっていける。なんでもトライして!落ち込む必要はない」と叱咤激励。幾田も「予備校に通おうとする踏ん張る力があるならば、もうなんでもできると思います」とエールを送っていた。
また「人前で緊張しないコツ」について聞かれた幾田は「緊張とどう向き合うかが大切。私もライブ前には瞑想して自分と向き合う一人の時間を作る。一人の時間をたっぷり作ると落ち着いてステージに上がることが出来るから」と自身のルーティン伝授。これにはあのも共感を示して「ぼくもライブ前には一人になる時間を作ってもらって集中する。 自分がステージに立つ人としての向上心と意識を高めていく。グワーッと充電」と打ち明けていた。
高校生からの質問を受けた後には、幾田とあのが「流行を知りたい。今何が流行っていますか?」と高校生たちに逆質問。これに会場から、通知が来たら 2 分以内に自分の写真を撮って投稿するアプリ「BeReal」の名前が挙がると、 あのは「おお...。なんでそんなに自分で自分を追い詰めるの?」と驚いた様子で、幾田も「なんだか強いられてる感が強い。今は加工が当たり前の時代にリアルを写し出すという領域まで来ているんだ...」とZ 世代の最先端ぶりに感心していた。
作品への熱い思いを語った二人は、イベント最後に、作品タイトルの頭文字である「デ」がデザインされたうちわを持った高校生たちと一緒にフォトセッションを行い、大盛況の中幕を閉じた。