W主演を務める、幾田りらとあのが23日、東京ビッグサイトで開催中の「AnimeJapan 2024」で行われたテレ東 Presents『映画デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章公開記念!! テレ東ブースがくそヤバい!ステージ』に、MCを務めた俳優のウエンツ瑛士、テレビ東京アナウンサーの藤井由依とともに登壇した。
ブース外に溢れるほど詰めかけた観客から歓声で迎え入れた2人は、アニメのイベントに登場するのは初めてだそうで、幾田は「熱気がすごくていろんなところで大盛り上がりなのがわかります」と目を丸くし、あのは「なんかカオス」とコメントして笑いを誘い、「声を張らないと」と気合を入れた。
また、前日22日に公開され、同イベントの直前に行われた公開記念舞台挨拶に登壇した2人。観客の反響を尋ねられた幾田は「観賞後の皆さんだったので、楽しかったよというのが表情で伝わってきて嬉しかったです」と笑顔で語り、あのは「後章を早く見たいという声が多くて、それくらいドキドキハラハラな展開をお届けできたんだなと思って嬉しかったです」と声を弾ませた。
イベントでは、前章のキャッチフレーズである“地球がくそヤバい!”にちなみ、“くそヤバい!”をキーワードにトークが展開され、「世界観がくそヤバい」についてあのは「破滅へ向かっていくのに、僕たちが演じたキャラクターは平穏な日常をひょうひょうと過ごしている感じが怖い。僕たちの生活でも急に常識が変わって、僕たちがそれに合わせていくのが当たり前になっているから、アニメなのにリアルで怖さがあって大好きです」と吐露し、幾田は「作中の2人のように当たり前を大切にしようって気持ちになるんじゃないかなと思います」と語った。
続けて、「キャラクターがくそヤバい」本作。それぞれどのようなことを意識して演じたか聞かれると、幾田は「しゃべる相手それぞれで態度が変わるというか、自分の中にフィルターがあって、それを通して誰かに何かを伝えるキャラクターで、演じるときもそのニュアンスが難しかった」と門出を演じる上での苦労したことを明かしつつ、「私自身も無意識ですけど相手によってしゃべり方とかニュアンスを変えてしゃべるところがあるので、自分自身と重ねながら演じていたところもあったかなと思います」とコメント。
一方、あのは「ハイテンションなので僕とは違うし、ずっと早口で意味のわからないオタク用語を使いながらバーってしゃべるんだけど、それは表面的なものでもあって、その奥深くにいろんな心情を抱えている」とおんたんを分析し、「ずっとうるさいだけではなくて、ちょっと強弱をつけたり、リズム感を調整したんですけど、それは音楽と似ていたなと思いながらおんたんの声をやらせていただきました」と工夫したことを明かした。
そんな2人は、おんたんの兄・中川ひろし推しだそうで、幾田は「人ができすぎている。ひろしの放つ言葉に原作を読んだときも胸を打たれたんですけど、アニメになってさらに響くので、さらに大好きになっちゃいました」と頬を緩ませ、あのは「SNSにいる自分意識高いですよって人を探し出して心霊写真を送るのが忙しいって言っているのが面白い。自分のお兄ちゃんにほしい」と目を輝かせた。
そして、「キャスティングがくそヤバい」本作。それぞれの役を演じることが決定した際の心境を聞かれると、幾田は「ファンの方が多い作品で、みんなが待ち望んでいた映像化ですし、たくさんの方の時間と労力で出来上がっている作品なので、みんなの思う門出にピッタリハマっていかなきゃって責任感もありつつ、物語にワクワクが詰まっているので、そこに自分のワクワクも乗せながらできたらいいなと思いました」と思いを明かし、オーディションで抜擢されたというあのは「3日前とかに急に『オーディションに行け』って事務所の人に言われて、何も準備をせずにおんたんの声をやってみて、受かると思ってなかったんですけど受からせてもらって、初めて声優やるのに主演かってことで、グッと気を引き締めてやらなきゃなと思いました。嬉しかったです」と微笑んだ。
そんなあのと主演を務めると知った際の心境を聞かれた幾田は「おんたんとあのちゃんをイメージしたときに、これ以上ハマる人いないだろうって思っていたし、実際に聞いてもおんたんはあのちゃんしかいないって思えた」と納得した表情を浮かべ、「音楽をやっているもの同士だから分かち合えることとか、コンビネーションが絶対にあるなと思っていたので、それを大事にしながらアフレコに臨みたいなと思いました」と語った。
さらに、前章主題歌がano feat. 幾田りら『絶絶絶絶対聖域』、後章主題歌が幾田りら feat. ano『青春謳歌』と音楽もくそヤバい本作。2人で主題歌を歌うことついて幾田は「私たち2人じゃなかったら、こういうことになっていなかったのかなと思うと、すごくよかったなと思うし、音楽の毛色が違うので、お互いにまったく違う一面を出せるんじゃないかなと思ったら、すごい制作意欲でズバーッと書き始めました」と告白し、あのは「性格も真逆だったので、普段見られない幾田さんの魅力を出せればと思って作るのが楽しみでしたね」と回顧。
『絶絶絶絶対聖域』が出来上がっての感想を求められたあのは「自分の持ち曲の中でも大好きな曲になったし、悪幾田りらを出せたなって。シャウトをかっこよく決めてくれているので、それは必聴です」とおすすめし、あのの声を思い浮かべながら『青春謳歌』を書いたという幾田は「実際に歌を乗せてもらったときに感動して、門出とおんたんのソングが完成したってなって、後章のエンディングなので、すべての物語を見終えたときに納得できるような楽曲になったんじゃないかなと思います」と満足げな表情を浮かべた。
続けて、それぞれが作った歌を歌った感想を聞かれると、幾田は「初めてシャウトというものをやらせてもらって、悪幾田りらを引き出せてもらえたのは新しい挑戦でした」といい、「『青春謳歌』も私の楽曲ならではの柔らかさみたいなものがあって、あのちゃんの普段の楽曲にはない部分を出せたらいいなと思っていたので、悪幾田りらと柔らかあのちゃんをお互いに出せたかなと思います」と自信を覗かせ、柔らかさを出せたか聞かれたあのは「だだ漏れです。優しい気持ちになる温かい曲でした」と笑顔で語った。
最後に、幾田は「人類が滅亡しちゃうかもって危機的状況の中で、門出とおんたんのように最後の瞬間までに何を思うだとか、何を大切に生きていくかって考えるきっかけになると思いますし、何よりも2人のやり取りが愛くるしくて大爆笑しちゃうと思うので、このくそヤバい世界を堪能してもらえたら嬉しいです」とアピールし、あのは「自信を持ってこのアニメ携われたと思います。くそヤバいのでぜひ見てください。はにゃにゃフワ~~~ッ」とおんたんのセリフで締めた。