映画『言えない秘密』公開記念舞台挨拶が29日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、主演の京本大我、共演の古川琴音、西田尚美、尾美としのり、メガホンをとった河合勇人監督が登壇しました。
本作を見終えたばかりの満員の観客から盛大な拍手で迎え入れられると、樋口湊人役を演じ、本作が映画初単独主演となった京本は「みなさんしっとりとされていますが、作品の全貌がわかったばかりということで、いろいろ感じてくださっているのかなと思うんですけど、ようやく昨日、公開されたということでホッとしています」と胸をなで下ろしつつ、反響が気になり"エゴサ"を行ったことを明かし「みなさんどう感じてくださっているのかなと思って調べたんですけど、みなさんネタバレ回避が上手いですね。どれを見ても核心的なことは言わずに、でも作品の魅力を伝えてくださっていたので、僕も嬉しかったですし、この作品の魅力がしっかり届いているんだなと思ったので、この作品をまだ知らない方のところまで届いて、見たいと思ってくれたら嬉しいですね」と期待を寄せました。
内藤雪乃役を演じる古川さんは「やっとこの日が来たという感じです。1か月前に完成披露会をやってから、京本くんといろんな場所でプロモーションをしたので、すでに世に出ているような気持ちでいたんですけど(笑)、昨日公開されて、いろんな方に見ていただけると思うとホッとしました」と無事に公開されたことを喜びました。
雪乃の母・内藤敦子役を演じる西田は、思い出に残っているシーンを聞かれると「撮影したのが1年前くらいですごく暑い時期で、2人(京本と古川)が自転車に乗っているのを私が家の中から見ているシーンがあるんですけど、冬の設定だったので2人はめちゃくちゃ着込んでいて、私は家の中から"ごめんね"って思いながら見ていました。でも2人は外でニコニコしながら雑談していて、暑いけど楽しそうだなと」と回顧し、京本は「(暑さは)開き直りですよね。メイクさんとか周りのスタッフさんも大変で、終わるたびに汗を拭きに来てくださったりしたので、みなさんの力でなんとか冬に見せられたなと思います」と感謝した。
湊人の父・樋口透役を演じる尾美は、自身の役を演じる上で意識した点を尋ねられると「脚本通りに。あとは現場で河合監督が見ていてくれるので、渋い顔をしたら嫌だなとかビクビクしながら撮影していました」とコメント。息子役を演じた京本については「いつもピアノを触っていたので、現場でセリフのやり取りはしますけど、セッティングの合間とかは常に鍵盤を触っていましたね。なので、他愛もない会話とかは全然できませんでした」と残念がると、京本は「ピアノに追われすぎていて…。見つけると触りに行っちゃうんですよね。(他愛もない会話は)これからですね」と笑顔を見せた。
最後に、メッセージを求められた京本は「公開初日は雨男の僕のせいで雨が降りましたけど、梅雨の時期で出かけるのは億劫かもしれませんが、見ていただいた際には絶対に後悔しないすてきな世界観と感動の物語が待っていますので、この作品の魅力を少しでも感じていただけたら、ぜひ身近な人に広めていただけたら幸いです。この作品を作ってきた僕たちも大好きな作品なので、みなさんにも愛し続けていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。