9月18日(木)丸の内ピカデリーにて本作のプレミア先行上映会が実施され、W主演のJO1の豆原一成と市毛良枝が上映前舞台挨拶に参加した。

大学生の拓磨を演じた豆原は、拓磨の祖母・文子を演じた市毛をエスコートしながらの登壇となったが、「とても緊張してエスコートもどちらに行けばいいのかわからなくなってしまいました」と照れ笑い。市毛が「ファンの皆さんごめんなさい。手を繋いで出てきてしまいました。頼もしかったです」とニッコリすると、豆原は「エスコート、人生で初めてやりました!」と嬉しそうだった。
市毛との初共演に豆原は「大先輩の市毛さんとご一緒するプレッシャーはあったけれど、こんな貴重な機会もうないだろうと。共にW主演で作品を作れるのは光栄で、これからの人生において、とても良い経験になるだろうと思いました」としみじみ。大先輩ゆえに最初は市毛に勝手に恐怖心を抱いていたそうだが、実際は「とても優しい方で、撮影中は筋トレの話をしたりして仲良くさせていただきました!」とその人柄に感謝していた。市毛も豆原について「凄い人気のボーイズグループの方だと聞いていたけれど、普通にこのままでいてくれて。凄く馴染んで家族のようになっていました」と好青年ぶりに目を細めて、豆原も「途中から本当の孫とおばあちゃんみたいになれた気がします」とニッコリだった。


昨年夏の猛暑の中で行われた撮影について豆原は「撮影の本番中は空調を切らねばならず、何度も僕の汗で撮影を止めてしまった。撮影の合間には大きなマイ扇風機を片手に持って…。でもそこで汗をかいていたのは僕だけでした」と苦笑い。劇中ではコーヒーを淹れながらの芝居に挑戦したが「コーヒーを淹れる事と芝居の両立が最初おぼつかなくて…。豆のグラムを確かめて淹れたり、蒸らしてからもう一度お湯を入れたり、上手く出来た時は筒状になったり。全く知らなかったコーヒーの知識を教えていただきました」とコーヒー監修のスタッフに感謝しきりだった。一方、44年ぶりの映画主演となる市毛は、長塚京三と約50年ぶりになる夫婦役での共演に感慨。「撮影終わりに長塚さんもその話をしてくださり、私も凄く感動しました」と述べると、豆原も「お二人のシーンがとても良くて、そこにも注目してください」と見どころに挙げた。
そんな中、9月6日に誕生日を迎えたばかりの市毛に、豆原から花束贈呈のサプライズが。「え~!知らなかった!」と照れる市毛に、豆原は「映画でご一緒することが出来て、今日もお互いに笑顔で舞台挨拶を行うことが出来て嬉しいです。そして祝福の花束を僕が渡すことが出来て凄く光栄です。お誕生日、おめでとうございます!」と祝福した。

すると今度は市毛からのサプライズで、豆原への思いをしたためた手紙が読まれた。市毛いわく本人の前で読むのは恥ずかしいとの事でMCによる代読だったが、渡す側の市毛が思わず感涙。豆原も市毛からの手紙にある「数年後にまたお会いできるなら、その時は夢の進捗状況も根掘り葉掘り伺いたいし、ダンスや筋肉の話をしたり、同じような時間が流れるといいなと楽しみにしています。豆原さんはこれからもたくさんの夢を実現していくのでしょう。きっと見たこともない大きな世界を見ることもあるでしょう。どんな出会いが待っているのか楽しみです。夢見たことのために小さな努力を重ねた自分を忘れないでくださいね」という温かな言葉に思わず落涙。豆原は「泣いていません!目から汗が流れただけ」などと強がって笑わせるも、「撮影に入るまで緊張してプレッシャーを感じていたけれど、頑張れ俺!みたいな感じでやっていて…撮影で色々なところに行かせていただき、その隣には毎回市毛さんがいてくださった。こんなに素敵な機会をいただいて嬉しかったですし、このような素敵な手紙もいただけて…本当にありがとうございます。またどこかでご一緒したいです」とボロ泣きで、市毛も「世界に羽ばたいてください!」とエールを送りながら再び零れる涙を拭っていた。
最後に主演の豆原は「学び、夢、家族など皆さんがこれまで生きてきた中で直面する問題が語られる作品です。夢を追うことはいつからでもどの年代からでもチャレンジできるし、この作品はそんな事を伝えてくれていると思います。この作品に僕も助けられて、素敵な出会いもありました。沢山の人に本作が届けばいいなと思います」と大ヒットを祈願。同じく市毛は「色々な世代の方に観ていただいて喜んでもらいたいです。世代での分断もないので、幅広い方々に楽しんでいただけるはずです」と呼び掛けていた。