2018.05.28 POSTED

『友罪』公開記念舞台挨拶を実施しました!

『友罪』の公開を記念し、TOHOシネマズ日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、主演の生田斗真さん・瑛太さん、佐藤浩市さん、夏帆さん、山本美月さん、富田靖子さん、そして瀬々敬久監督が登壇しました!



豪華キャスト陣が登壇すると、本編上映後の会場からは大きな歓声が。まずは生田斗真さんが、「沢山の方に、特に日本の社会をこれから担っていく方々に観て頂いて、僕たちの想いが届いてほしい。友情とは何か、考えてもらえたら嬉しいですし、この映画を大切にしてくれたら光栄です」とご挨拶。続く瑛太さんも「こんなに多くの方が映画を観てくれたことに、嬉しい気持ちでいっぱい」と笑顔を見せつつ、「今日は雨男の斗真と一緒なのに晴れたね(笑)」とジョークを飛ばし、会場を和ませました。そして、メガホンをとった瀬々監督は、「皆さんの表情がどんよりしてないかなと、舞台に上がるのが正直すごく不安だった」と、公開を迎えた正直な心境を吐露。しかし、「瑛太さんのシャレで皆さんが笑顔になってくれていて、良かった(笑)」と、ホッとした表情を浮かべていました。

ある種のタブーを孕んだ難しいテーマに挑んだ本作。撮影当時の想いを伺ってみると、自身も暗い過去を持ちながらも、元少年Aの鈴木に次第に惹かれていく藤沢美代子に体当たりの演技で挑んだ夏帆さんは、憧れの瀬々監督作品の出演に大きな喜びを感じつつも、「正直即決で決められた訳ではなかった。」とオファーを受けた際の想いを語り、「美代子を受け入れることができるかすごく悩みましたが、だからこそ挑戦したい気持ちが勝った」と振り返りました。一方、益田の元恋人で自身も雑誌記者である杉本清美を演じた山本美月さんは、生田さんとの共演を振り返り、「普段は本当に気さくに話しかけてくださっていたのですが、あるシーンの際は、生田さんがテストの時からピリッとした空気感を作っていらして、やっぱり生田さんはすごいなと尊敬しました」と現場でのエピソードを披露。生田さんは照れ笑いを浮かべ、「すみません、役者ぶっちゃって(笑)」と笑いを誘っていました。一方、医療少年院でかつての鈴木を担当していた白石弥生に扮した富田靖子さんは、「初めて台本を手にした時に、どうやって演じたらよいか結論の出ないまま撮影に挑みました。内容はピリッとしたシーンが続きましたが、撮影は割と淡々と、静かに進みました」とオファー時の正直な気持ちを明かしてくれました。また、佐藤浩市さんは、「「罪」であったり、「赦す」ということに千差万別の意見や答えがある中で、結局なぜ我々がこういったテーマを映画として提示するのか。観ていただいた方には、物語を自分自身に照らして、ご自身なりの答えを紐解いていただきたい」と本作にかけた熱い想いを語り、一同は真剣な眼差しで観客を見つめていました。

また、イベント中盤では、物語のテーマにかけて、自身における「友達」の定義をそれぞれ発表。「自分を写す鏡みたいなもの」(生田さん)、「友達と思って付き合ってない人」(瑛太さん)、「一緒にいたいと思う人」(夏帆さん)と、それぞれが悩みながら答える中、「ケーキをきちんと半分こに出来る人。マネージャーさんはいつも気を使って私の分をちょっと多くしてくれるので(笑)」と山本さんが回答すると、「その答え、可愛い~!(笑)」とキャスト陣が山本をいじる場面も。一方、「若い時に比べて歳を取ると、細かいことが気にならなくなる」という佐藤さんが「歳を取ると簡単なもの」と答えると、瀬々監督は「僕は浩市さんと逆かな。今は歳取って、飲み仲間とか仕事仲間くらいしかいない(笑)」と反論。「劇中には、若い頃学生の時にあったような、そんなかけがえのない純粋な友情関係を、益田と鈴木で描きたかった。僕は友達はもういないので(笑)」と続け笑いを誘っていました。

最後に、本作での生田さんと瑛太さんを称賛した監督は、次に二人を起用するなら「二人の立場を反対にして、例えば生田さんが死刑囚で、それを看取る刑務官を瑛太さんに演じてもらいたいな。僕が好きなショーンペンの『デッドマン・ウォーキング』みたいに。」と意欲を見せるも、双方から「監督、本当にありがたいんですけど、もうちょっとポップなものを今度はやりたいねって二人で話していたので、ポップなやつでお願いします!(笑)」と懇願され、会場は笑いに包まれ舞台挨拶は終了しました。

『友罪』は全国の劇場で大ヒット上映中です!