2019.03.04 POSTED

ピーター・ファレリー監督来日舞台挨拶を実施しました!

3月3日(日)よりピーター・ファレリ―監督が初来日し、日本での公開を記念した舞台挨拶を実施致しました!
初めての日本について「洗練されていて、ワクワクする街。子供達は大の日本びいきで、日本が今一番ヒップな国だと言っていました。
過去に来日経験がある弟のボビー(監督)は『とにかく食べ物が美味しいから、食べ尽くせ!それから日本のウイスキーは試した方がいい』と言っていました」と家族の仲の良さが伺えるコメント。
そして今回のアカデミー賞作品賞受賞について「すごいとしか言えない経験。今までがコメディ作品なので、賞に絡むという経験がなかった。こんなにも多くの人に受け入れて頂けるとは思ってもいなかったので、すべてがサプライズでした」と喜びを語りました。
ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリについて「二人は仕事の向き合い方も似ている。脚本にも自分の意見を言うし、ディテールを監督と話し合いたいタイプ。ヴィゴは、本編で出てくるヒスイの石がどんな石なのかを僕に問い詰めた後、自分で決めていたよ。二人ともあった時からお互いに好ましく思っているのが伝わってきた。だからそれは素晴らしいことになると思った」と撮影エピソードを絡めつつ、トニーとドクターを演じた二人の関係も最高であったと嬉しそうに語る監督。
また「暗殺されたJFKの葬儀に二人が参加するシーンを入れたかったが、この映画のテーマは二人の友情で、トーンが変わってしまうのでカットした」と、まだまだ映像化したいエピソードがあったと明かしました。

そして、本編では天才ピアニストであるドクターの演奏も見どころのひとつ、ということで、女優だけでなくピアニストとしても活躍する松下奈緒さんがお祝いゲストとして登場。
今日が3月3日ということで、ひな祭をイメージした桃の花束と、松下さんご本人も愛用しているという京都老舗の箸専門店のお箸セットをプレゼント。
サプライズプレゼントに喜ぶあまり、監督が松下さんに2度もハグする場面も。
本作について松下さんが「本当に楽しくて面白い映画です。音楽も心に響きますし、二人のやりとりが微笑ましい。ラストシーンでは感動すると同時に、またこの二人に会いたくなりました。そして、コンサート最後の日のバーのシーンで心を鷲掴みにされました!ピアノを弾く者としては楽しいシーンでした」と感想を述べると、監督は「嬉しいです!あのエンディングがあるからこそ、希望があるからこそ作りたいと思いました。バーもすごく好きなシーンの一つ。実際の二人が行ったクラブと似たお店を見つけたんです。40年代から60年代に黒人しか入れなかったジュークジョイントというバーで、美術を入れることなくそのまま使いました。」と、とっておきの秘話を披露しました。

最後に、監督が「グリーンブック」、松下さんが「アカデミー賞!」、そして観客が「おめでとう!!」と言う絵作りのため、まずは練習をすることに。
すると「グリーンブック」と言うはずの監督が「Shoplifters(万引き家族)!」と別作品のタイトルを勢いよく叫び、会場は爆笑の渦に。
「『万引き家族』は素晴らしい映画でした!ぜひ見てください」と、米国アカデミー賞外国語作品賞ノミネート&日本アカデミー賞作品賞を受賞した作品に賞賛を送りました。